いま、日本人が食べるお米の量がどんどん減っています。

理由はいろいろありますが、気になるのは糖質制限や糖質ダイエットのために、ご飯を食べないという風潮です。

外食で、ステーキを食べてライスは残す、回転寿司でシャリを残す・・・というようなことはありませんか?
こうしたニーズに応えて、お寿司屋さんがシャリの代わりに刻んだ大根を使うケースも出ています。
この9月には、糖尿病が疑われる成人が推計で1千万人に上ると、厚生労働省が発表しました。

「糖尿病」と「肥満」は密接な関係があり、脂肪や炭水化物のとりすぎは確かにその原因になります。

炭水化物=ご飯、だから食べない方がいい・・・本当でしょうか?

そこで、今回、『自然栽培vol.12』では、日本人のご飯の消費量と糖尿病患者の推移を調べてみましたが、
実際には、ご飯の消費は大幅に減っているのに、糖尿病患者は増え続けています。

つまり、肥満や糖尿病とご飯は関係ありません。

1962年当時、日本人は1日にご飯を茶碗5杯食べていましたが、2016年は、1日2.4杯です。

55年前と比べてご飯の量は半分しか食べていないにも関わらず糖尿病は増え続けています。

日本人の体と心をつくってきたのは、お米です。

「太りたくないから、ご飯は食べない」などという情報に惑わされずに、食生活の根本を見直せるといいですね。

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季刊書籍『自然栽培vol.12』