この有害ミネラル、
特に水銀の蓄積とセレニウムの濃度が低い状態の場合には、
甲状腺ホルモンの効力を落とす作用があると言われています。
また、甲状腺ホルモンの分泌に異常がなくとも、
甲状腺ホルモン受容体やミトコンドリア機能の異常
については注意が必要なようです。
ここで、甲状腺ホルモンとミトコンドリアの
関係について説明します。
まず、甲状腺ホルモンとは、
全身の細胞に作用して細胞の代謝率を上昇させる働きをもつホルモンです。
代謝とは人体の生化学的なエネルギーを作り出す、化学反応です。
いわば生命のプロセスですね。
そして、甲状腺ホルモンによって
実際にその生化学的なエネルギーを作り出している細胞内器官がミトコンドリアです。
ミトコンドリアは細胞内のエネルギーの生産地です。
ですので、
甲状腺機能低下症の症状は、ミトコンドリア病に似ています。
痛み、皮膚乾燥、倦怠感、爪がもろい、
月経不順、うつ症状、粘液水腫(むくみ)、
寒がり、不眠アレルギー、体重増加、便秘、高血圧
などなど
甲状腺ホルモンに異常がない場合でも、
上記のような症状がみられる場合は、
甲状腺ホルモン受容体やミトコンドリア機能障害
がある可能性があります。
「慢性疲労」の原因としては、
・副腎疲労症候群
・ミトコンドリア機能障害
・甲状腺機能低下症
・貧血
があります。
「慢性疲労」は
ホルモン異常やミトコンドリア機能異常などの
細胞機能低下によるもので、
これらの機能異常を起こす要因として、
有害ミネラルや腸内環境不全、ストレス、
栄養バランス不全があります。
甲状腺機能低下異常については、
根本原因である有害ミネラルの排出と
必須ミネラルをバランスよく摂ることが必要です。