放熱フレキシブルプリント配線板 | 続 サルでもわかるプリント基板のはなし~きばんやおやじのブログ

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プリント基板の基礎から、実装技術を駆使した品質管理のノウハウ、コストダウンの方策まで、電子機器のものづくりのノウハウの虎の巻です

放熱プリント配線板の開発にあたっては

薄さと軽さ にこだわった。

フレキシブルプリント配線板であれば簡単であるが、

低価格

にもこだわりたかった。

この観点からフレキシブルプリント配線板

つまり 「ポリイミド」材による製造は断念した。

フレキシブルプリント配線板の試作品を試作したが

コスト面の問題に加えて、

寸法安定性の問題が存在することが判明した。

長尺プリント配線板



そこで、

品質を維持する目的で

材料には 

FR-4(ガラスエポキシ樹脂)材を採用して製造した。

image

L=1150 長尺基板

ただ、2014年に

このプリント配線板を製造する際に

製造技術に関する問題が発見され、

旧来、お世話になったプリント配線板メーカーを含め

製造を拒否されたため、

製造を請け負っていただくことができる製造元を探して

韓国メーカーにたどり着いた。

日本の企業でも対応は可能であろうが、

売り上げが見えない案件に協力を期待することは不可能だ。

ただ、日本のメーカーの凋落はこういった面が影響していよう。