放熱接着剤の用途 ~ 放熱接着剤の特長(2) | 続 サルでもわかるプリント基板のはなし~きばんやおやじのブログ

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放熱性能を高める手法として

グラファイトシートが多く採用されてきた。

多くの諸兄は、

放熱性能を担保する趣旨で、

放熱または熱伝導シートに

高い熱伝導率を求められると考えるが、

グラファイトシートと熱源の密着性は課題である。

放熱接着剤はこの問題を解決する。

接着剤は、組成がポリマーであるため、

ポリマー単独では高い熱伝導率は得られない。

そこで

放熱接着剤と金属の併用を提案する。

元来、

アルミニウム・銅などは高い熱伝導率を保持する。

そこで、放熱接着剤を介して

熱源と放熱接着剤の密着性を向上させることで

アルミニウムや銅の熱伝導率に匹敵する

放熱性能を得ることが可能になると想定した。


従来は、

熱源とヒートシンクの密着性を向上させるために

多くの場合、ビスを利用した固定機構を採用する必要がある。

そこで、

接着剤で熱源とヒートシンクを密着・固定させることを提案する。

ビスの利用を削減することでコストダウンも図られる。