信頼性を証明する | 続 サルでもわかるプリント基板のはなし~きばんやおやじのブログ

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プリント基板の基礎から、実装技術を駆使した品質管理のノウハウ、コストダウンの方策まで、電子機器のものづくりのノウハウの虎の巻です

日本のものづくりの真骨頂
それは、
端的に言えば品質、信頼性に行き着く。
他の国や地域との差別化はそこに集約される。
品質の向上と維持は、
継続的な取り組みが必須であると考える。

円高の局面が長引く中で
ものづくりの現場が海外に流出し、
品質管理のノウハウが消失した。
円高は是正され、
チャイナリスクも意識される中で、
日本への製造を回帰させる動きが強まるが、
ものづくりの国内回帰は容易ではない。

品質の向上と維持のためには
現場での経験の蓄積
市場からの情報のフィードバック
などを現場に反映させる手法のほか、
規格化されたノウハウを
取り入れることが有効だ。

これを、
設計部門
製造部門
管理部門
など
各部門で共有する。

ある製品を開発した当初は
初期不良が発生することは不可避だ。
問題は、
初期不良を
製品の品質向上に活かせるか、といえる。

そのために、製品の信頼性(品質)を保証する手法が要求される。
完成後の製品の信頼性を担保するための
数々の信頼性データの取得ノウハウが
規格として制定されているので、
これらを適切に運用することで高い信頼性が担保される。

規格を運用するにあたっては、
設計
製造
管理
それぞれのノウハウを結集する。
日本国内で設計して海外で製造した場合、
不具合がおきた際の問題点の判定が複雑になる。

問題が発生してから対策を立案するのではなく、
高い信頼性を担保するために
試作、開発の段階で信頼性を保証するために
上手く規格を運用していただきたい。