パワピへの質問で多いものに、
トレーニングラバーチューブの使い方がよく分からないというご質問があります。

ベンリなことは雑誌などでもよく紹介されていますが、
どんな風にベンリなのかを解説です。

雑誌で紹介されているベンリなポイントは、
"ひとつのアイテムでいろんなエクササイズができる"
"場所を取らずにエクササイズができる"
"軽く小さいので、持ち運びや収納がラク"
などです。

こんなベンリポイントがありますが、
シンプルで、
なおかつ色々な使い方ができるものは、
使い方を覚えないと使えません。

これはラバーチューブの欠点とも言える部分でが、
使い方や、使い方のポイントを覚えると、
とてもベンリに使えます。

最初にご紹介するラバーチューブトレーニングは、
【 チェストプレス 】
ベンチプレス動作です。
ラバーチューブ独特のトレーニング法としてご紹介すると好評のトレーニング法です。
(どの辺りが独特なのかは、
後記のラバーチューブの特徴にあります)。
ベンチプレスはベンチプレス用のベンチに寝て、
バーベルやダンベルを胸の上に降ろして挙げるトレーニングです。

胸のポピュラーな筋肉、
大胸筋にとても効果的なトレーニングです。

そんなベンチプレスなんてやらない、
必要ない、
と思われる方でも
バストアップやシェイプにとても効果的なトレーニングです。

ベンチプレスの代替トレーニングでよく紹介されるトレーニングは、
プッシュアップ(腕立てふせ)ですが、
腕立てふせは結構ハードなトレーニングです。
自分の体重を利用するいわゆる自重負荷トレーニングですが、
何十kgかある体重を負荷にしますから、
何kgとかのダンベルなどよりも、
ずっと重い負荷で行うことになります。
そのため何回もできない人がいます。
この場合、
もっと軽い負荷で行えればよいのですが、
それにはベンチプレス台か、
その代わりになる台が必要になります。
その台で軽い重量のダンベルなどでベンチプレスをします。

ラバーチューブは、
この軽い負荷の大胸筋トレーニングが、
自分のカラダだけで、
立ったままや座った状態でできます。


写真のように背中から胸の側にラバーチューブを巻き付け、
胸の横の位置から手を前に押し出します。
(写真は押し出したフィニッシュ時です)。
この動作の繰り返しです。

大きなポイントは、
最初の時点で、
ラバーチューブがピンと張っていることです。
※ タルんでいると抵抗がかかりません。
そして胸を張った状態をキープすること。
手を動かしても、
胸を張った状態はキープです。

【 ラバーチューブの特徴 】
ゴム製のラバーチューブは、
ゴムの弾力を負荷抵抗にする筋力トレーニングアイテムです。

自転車のタイヤチューブで・・・という方だいぶ減りましたが、
ご年配の方には多く聞かれるお話しです。
以前は製品としてトレーニング用のラバーチューブが無く、
代用で自転車のタイヤチューブを使ってトレーニングしていました。

自転車のタイヤチューブはそんなに伸ばすためにはできていませんから、
当然基本的なトレーニングには使いにくいですが、
その伸びにくいものを無理矢理伸ばすことが、かえって筋力アップになっていた部分もあります。

現在のトレーニング用ラバーチューブは伸びを考えて作られています。
弾力の抵抗も様々あり、ウェイト器具のように筋力や目的に合わせて選べます。

ウェイト器具との大きな違いは、
重力の制約が無いことです。

ウェイト器具は基本的に下(床・地面。重力方向の地球の中心方向)から上に動かします。
重力に逆らう方向に動かさないと効果的ではなく、
また狙った部分へ効率的に負荷がかかりません。

ラバーチューブはラバーの弾力が負荷になるので、
ウェイト器具のように重力方向に動かさなくても構わないのです。

ウェイト器具であっても、
軽いダンベルやリスト・アンクルウェイトなどで、
軽い重量のものは重力方向に動かさず使用する場合がありますが(軽量で動かしやすいので)、
これらのアイテムも重力方向に動かして使用した方が効率的です。

ウェイト器具は重さ・重量を負荷にするので、
重量が発生する元、
重力方向の制約があります。

ラバーチューブは、
重さが負荷ではないので、
重力方向の制約が無いのです。

そのためほとんどのエクササイズが立った状態や座った状態でできます。

日常的な体勢で行えることはカラダへの負担が少なく行えます。
(パワピにご質問の方でも、
トレーニングの体勢、
フォームをとることが困難な方もいます)。

ウェイト器具の場合は、
重り(負荷になるもの)を重力方向に動かす必要があるため、
トレーニング種目によっては、
体勢を変えたり、
滑車ケーブルやテコを使用したマシンが必要になります。

これをひとつのアイテムで、
動かし方の制約なしに利用できるトレーニングラバーチューブは、
とてもベンリなトレーニングアイテムです。

(powerpit通販サイトのページです)。