雪解けに重なる 君のもろい心。

手に取れば消えてしまいそうな 横顔

病室の窓から見える 粉雪が

儚い君の姿のようで


いつも 窓の外を見て

静かに口を開く


君が持つ夢の話


これからの希望は、手からすり抜けていくようで


静寂の中 涙流して

朽ち果ててゆく身体

死の恐怖に怯えて


小刻みに震える身体

僕は優しく抱きとめる。



雪の中で見た幻想

冬の温度が 君の手を赤くさせる。

握るととても冷たくて


けど、僕の心はとても温かくなってくる



運命の歯車は悲しく 回り続ける


たった一冬は 君の命をさらっていってしまった


でも、僕の心の中に 君は永久に存在し続けて

大好きだった笑顔も この手に。


いつまでも 忘れない

いつまでも 消えないように

揺れる心に

希望を残して

あの日見た 夢のように。