「あ、僕はこの神社に居候することになった、天田主・・・よろしく」
魔法使いに似合うほうきを片手に持っている。空でも飛べるんだろうか。
「おう、私は霧雨魔理沙。これからよろしくな」
意外と付き合いやすい奴かもしれないと思った。女性にしては、男勝りの口調だ。
こういう奴は、男と仲が良かったりする。 この世界に男はあまり見ないけど。
「んー、でも、こんな神社に居候なんて、何があったんだ?」
「簡単に言うと、チルノにここを紹介されたから」
「あ~、まぁ、なんとなく理解できたわ」
それだけで理解できるなんて、チルノは一体どう思われてる奴なんだ・・。
「でも、見ない顔だぜ?」
「外の世界に住んでたからさ」
外の世界と幻想郷を照らし合わせてみると、発展が乏しく思える。僕のバッグの中には、電気器具が結構入ってるから、それを使って何かできないだろうか。
「それは面白いな。早苗と話しが合うんじゃないか」
「早苗・・・・」
「早苗?誰だ、それ」
「ほら、あそこ」と、高い山を指差す
「あそこの天辺に、博霊神社と同じように、守矢の神社があるんだ。あそこの神様と巫女はもともと外の世界にいたんだ」
なんと・・!?この幻想郷に、同士がいたなんて・・・。
「いつか行ってみるさ」
あんまり期待はしないでおこう、この幻想郷の住人だ。どこかネジが外れているに違いない・・。
「なんだ、あんまり乗り気じゃないのか」
「まぁね、山高いし。めんどくさいから」
「ま、私は飛べるぜ☆」とグットラックポーズを決めた。
後ろでいいから乗せてくれないかな・・・。
「僕はそんなことより、下の湖で見た、でかい館のほうが気になる」
魔理沙と霊夢は顔を見合わせ、少し苦い顔をした。
「あそこが気になるなんて・・・変わってるわね」
「ま、私は、ちょくちょく顔出しているけどな」
あの館には、何かあるはず。
「あの館には、どんな奴が住んでるんだ?」
とりあえず、情報収集をしてみよう。
「吸血鬼姉妹よ。後メイドとか庭師とか」
「きゅ・・吸血鬼・・・・・」
聞いて、恐怖心が芽生えた。あのまま入っていたら、食われていたってことか!?
「夜、外に出るのはやめておいたほうがいいか・・・」
「襲ってきたら倒せばいいことよ」
能力があるんだったら、そう言えるけどさ・・・・何もない人間がどうこうできる問題じゃない・・・。
「入ってみたら、どうなるんだろ」
「面識がない人が入ったら、痛いめ見るかもね。後、地下には絶対、近づかないほうがいいわよ」
今・・・・ダジャレ言ったように聞こえたのだが・・・?
end
終わりが笑えたw