これまでの経緯を話した。


たった半日ぐらいの出来事でも、一年過ごしたような疲れが体に残っている。


半日程で、色々ありすぎて、頭の中はパンク寸前だ。


「そ、そうなの・・・・なんという、お気の毒というか・・」


溜息を一つこぼす。


「僕は、もしかしたら、幻想郷で生きて行くしかないかもしれない。その一歩として、泊めてもらえないだろうか!頼む!」


土下座をして頼むと、すぐに軽い笑い声が聞こえてきた。


「私は大歓迎よ」


「へ・・・?」


簡単に受け入れられて、拍子抜けてしまった。




「あ・・・ありがとう!本当にありがとう」


チルノといい、この巫女さんといい、こんな優しさに触れたのは、久しぶりかもしれない。


「では、自己紹介を、私は博霊霊夢、この神社の巫女よ」


「僕は天田主・・・・これからお世話になります!」



これが、僕の幻想郷入りの、第一歩となったのだ。






それから、寝室や、台所や便所等を案内してもらい、一段落したところ。


「なんで、何も知らない僕を、泊めてくれたんだ?」


「あなたの経緯が正しければ、やっぱりお気の毒だし、チルノや紫が良く扱ってくれるってことは、それだけ信頼できるかもじゃない?」


紫に関しては、断固反対したいのだが、それだけの洞察能力があるのは感心した。



「おーい 霊夢ー?いるかー」



外のほうから、聞き覚えのない声が聞こえる。


声からして、女性だと判断できる。 また女性か・・。


「はいはい、今行きますよーっと、・・・魔理沙・・・・。何しにきたのよ」


「暇だから来たんだぜ!」


またもや、不思議な服装をした少女が現れた。霊夢の言動を聞くと、「魔理沙」と言うらしい。


魔法使いのような服装だ


「ん、見ない顔だな・・・?誰だコイツ」


end