五月上旬    恋人が、遠くへ引っ越す

当日、恋人、そして家族ともに、交通事故で死亡


同年 十一月  長年の闘病のすえ、妹が死亡

十一月上旬  両親が自殺




自分で書いて、自分で悲しくなった。


空は夕暮れが近づき、オレンジ色が増していた。


ペンを置いて、誰もいなくなった部屋を悲しく目に映す。


一年前まで、自分が笑っていた、この場所で、みんながいたこの場所で


自分は独りになったんだ。 改めて感じさせられる。


これから祖母の家へ行く。


でも、自分はそうしないはずだ。


どこか、遠くへ行こう。 


誰もいないところへ行こう。




ドアの閉まる音が、悲しく、空気を震わせていた。


最低限の物を背中に背負って、目的のないまま、歩き続ける



end

コメ:

最初は鬱モード全開!


てか、この小説は全部鬱モードだね