結局、夫は緩和病棟に入院することになりました。
一昨日、夜中に救急外来に走ったその日に、もらってきた舌下錠がもう昼には無くなってしまい、
薬をもらってきてっていうので「もう無理!」
と言いましたら、夫はポツリと

「入院するか、、、」

それを聞いて、すぐに緩和病棟に電話をして、部屋の空きがないか聞きました。

最初に私だけで受信したときの「副院長先生」の入所の許可が出て、すぐに荷物まとめて入院しました。3時過ぎに病院に着き、部屋に案内され、車椅子を押して部屋に行きました。
全室個室で、個室料金は取らないのだそうです。

3時半に病院を出て4時からの納棺に間に合いました。

終わると、再び病院に駆けつけました。

副院長先生が、私が来るのを待っていて、カンファレンスの部屋に通されました。

「血液検査とレントゲンとしましたが、よろしくないです」

白血球が2万になっているし、腸はこれ以上膨らまないほど、膨らんでいるので、

急変することも充分考えられます。

「先生、もし出来ることなら、私と息子が駆けつけるまでなんとか持たせてくれませんか?」

「ここは、人工呼吸もしないし、延命措置はしないんで、何とも言えませんが、なるべく
早めにお知らせします」

「ところで、ご主人は、妻とは仲がいい、と言ってましたよ。別居中なんじゃにですか?と
聞いたら、妻は、ピアノの先生をしているから、忙しいから別々にしているだけ。
とか言ってましたよ」と笑って言います。

「そうなんですか?体裁取り繕いたいんですかね」


夫の居室にいくと、「レントゲン見た?」と言います。
「見たよ」
「どうだった?前の病院からのと変わってないでしょ?」

前の病院からの画像データと比べて悪化しています、と言われたことは黙っていました。

その日、息子と食事をしながら、お父さんね、、もういついくかわからないみたい

と話を切り出しました。

「前の病院がいかんかったんやない?」

きっと、夫が息子にそう言っているのだと思います。

「どこにかかったって、結果は一緒だと思うよ。先生が、胃から小腸にバイパスを通してくれたおかげで、美味しいものが食べれたんだし、お母さんは感謝してるよ」

息子はそれ以上はもう言いませんでした。

先生ってほんと、大変な仕事だよね。
上手くいったら、当たり前。上手く行かなかったら、「人殺し」みたいに言われて、、、



朝からメールが、息子と私にじゃんじゃん入って「もう来る?」とか
「とも(息子)に内緒でタバコ買ってきて」とか書いてあります。
病院に行ってから、
「カフポンプ」を前の病院に返しに行きました。
前の病院とはきちんと切れないと、今度の病院は今度の病院で、薬も変わり、ケアマネさんも変えなければいけない。

訪問診療の先生を探してくれたケアマネさんに、緩和にはいったけど、お願いしたいと頼み

もし、退院出来て、三たび自宅に戻れたら、そのときもお世話になりたいから、とお願いしました。

それから、今日も4時に納棺が入ったので、向い、それが終わったら病院に行きました。

それから、夜勤の準備をして、、、、

夫は「桃の缶詰めが食べたい」とメールしてきました。

明日は缶詰め買って持っていくとするか。。