
先日、吹上のエイジングフェアで測定したもにです。
全部は恥ずかしくて公表できないんですが、「筋肉」ってかいてあるでしょ!
納棺師って、ただお化粧して納棺して飾りして、だけではないんです。
担当者が棺をもってくるから、納棺に儀式に行く前に、駐車場にいって、
担当者と棺を在家にはこびこみます。
私が先頭で行く場合が多いですが、後ろ向きに歩いていき、
大窓をバックで棺を持って上がります。
大窓が80センチ位高いところも有ります。
そこでバランス崩して棺を落としてしまったら一大事。
納棺後、霊柩車に棺を運びます。
先日は、狭い道を霊柩車が入っていけなかったので、ストレッチャーに棺を乗せて
そのまま100メートルを運ぶのですが、霊柩車の運転手さんが
後ろからストレッチャーを押すので私は前に行って後ろ向きで棺
を落ちないように押さえながら歩きました。
もし、ストレッチャーのタイヤが何かの拍子にバランス失って、棺が落ちては大変。
落ちたとしても、故人様を下に落とさないように絶対私が受け止めるくらいの覚悟で
押さえてました。
それにしてもすごく早く押すので必死でした。
担当者はもう70歳過ぎていて、後から棺台を持って歩いてきます。
霊柩車にちゃんと乗るまでは私の責任。その位の覚悟でいます。
霊柩車がホールに出発する時、手を合わせながら「良かった、、無事、私の仕事が終わった」
そう思い、1時間の必死な仕事の終わりを手を合わせながら、何だか泣けてきます。
なんで泣けてくるのかわからないけど、1時間の納棺のあいだ、
きっと神様が私を助けていてくれる、そんな気がします。
そして手を合わせた時、神様がふっと私から抜けて行く、そんな感じです。
施工中は何かにとりつかれたように、故人様が一番綺麗になるように顔を作れます。
そして時計を見ていなくても、霊柩車がお迎えに来た時に棺を出せるように段取りできます。
何時もの私はぐうたらしてるし、携帯のゲーム、大好きだし、、、、
1時間に間、神様が私を助けていてくれるから、目をカッと開けてお亡くなりの故人様も、口を大きく開けてお亡くなりの故人様も、やってのけてきました。
もう3年、お仕事をいただいている葬儀社の社長も「どこまで修正ができるか、、、」
と不安な故人様でも、最後、「お世話になりました」と社長に挨拶して帰るとき、「ありがとう」
と言ってくれました。
神様が降りてくる、信じてもらえないかもしれませんが、日頃、カーブスで精神と筋肉を
鍛え、後は「このこらいでいいかなー」という気持ちは持たないように
完璧を追求する気持ちを持って、それでも完璧が出来ない場合は、なるべくお家に方が気にしている所は
「この位だったら、横からのお参りになりますから、気にならないと思いますがどうですか?」
と納得していただく話術も必要ですが、話術だけで技術が伴わなければ、葬儀社の社長も私を信用して、呼んでくれないと思います。
段々、筋肉から離れてきましたが、それでも自分に自信が持てなくて仕事が入らないと、
「自分はもう落ち目なんじゃないか、、年を取り過ぎているにではないか」
そんなプレッシャーもあります。
そんな不安に駆られた時は、「カーブス」に行って、何も考えず30分筋肉を鍛えます。
「年取ってられないからね」そう自分に言い聞かせていつもいます。
その成果が「筋肉」です。