この前、お仕事いただいたのが9日、それからいつも肌身離さず?待ち続けて、お仕事の電話!
「ありがとうございます!」
朝9時半にH葬儀屋さんで待ち合わせして、社長の後をついていきました。
ちょっとびっくりしたのは、社長は38年生まれ、ってことは、、、私のほうがお姉さんやった、、、
でも黙っておこう。。。
「おはようございます」と事務所に入ると、女性スタッフ2名いました。
「今日は女性ですか?男性ですか?」
「女性、、、事故死らしいよ」
守秘義務を守らなければいけないので、日にちも特定せず、故人様のことは、あまり書かないようにします。
自分のこと書きます。 私は「お顔の修復」をやりたかったので
気合が入りました。
出来ることなら、一人っきりで誰の目も気にせず集中したかった、、
着替えの前に、お鼻とお口の中に出血などないか確認します。少し出血があったので、着替え中に着物を汚さないように、綿を口の中、鼻に詰めて着替えを行います。喪主様には「少し、出血が見られましたので、念の為、綿を入れていますが、最終、見えなくさせていただきます」と説明をしました。
お顔の絆創膏をはずすと、怪我はひどくはなく、出血も納まっているし、わざわざフィルムを貼らなくてもいいかな?と思ったけど、社長や、お家の方にアピールしたかったこともあって使いました。
薄いフィルムは、ほんと、細かい作業になり、失敗するとやり直ししなければいけないので、一発で決めたい。
なんとか上手くいき、その上からどうらんを塗り、全体もどうらんが浮くようなことがないように、リキッドを塗りました。前髪もカールして下に下ろすような感じにいつもしていると、息子さん(喪主様)がおっしゃっていたようにしてみました。「そうそう、こういうふうにいつもしていたよ」
すべて仕上がって、もう一度確認してみると、小鼻にほんの少し、傷とはいえない位の線が、、、もう一度リキッドとパウダーで隠すメイクしました。
「どうぞお近くで見て頂けますか?」と喪主様にお声をかけました。
「私のお仕事はここまでとなりますので、どうもありがとうございました」と喪主様にご挨拶して出て行こうとしますと、社長が小さな声で「ありがとね」と言ってくれました。1時間も化粧、着替えにかけてしまった。。なるべくお家の方に私のやっていること、やろうとしていることを説明しながら進めます。それは、前の会社で言われていたことですが、お家の方に、この作業はこうこうだからこうしている、という説明をしないと、必要のないことをしている、と言われない様にする為です。
鼻に綿詰めなどは、生きている人には出来ないことなので、お家の方がそれを見るのは辛いことだと思うので、なるべく左手で隠して行いますが、それでも、出血が今あるので、綿を詰めてなるべく出血を抑えたいのでこうします。と説明しておけば、もしこの後、鼻から出血があった場合、納棺師は綿を詰めてくれたけど、それでも出てきてしまったな~と思ってくれるのに、綿を詰めたことを説明しなければ、納棺師が綿を詰めなかったから
出血した、といったクレームになりかねないのです。