永いあいだ、喉の痛み、襲ってくる火の恐怖、息の出来ない苦しさ、どうして自分達がこんな目にあわなければいけないのだろうか くやしさ、無念は計り知れないことでしょう。どうか、これを飲み、これを食べ、少しでも潤って、恨み、怒り、悲しさ、くやしさから開放され、光の方へと前進して行ってください。心より、光の国での満ち足りて満足し平和の中で安らかにすごしてください。
こう、となえて、お供え物をすること。
これが私に与えられた課題です。
一人一人を心の中で 納棺してさしあげる。
実は昨日、知り合いの紹介で、霊能力者の先生を訪ねていきました。
突然、格安物件(3LDKのマンションが5万の家賃で借りられる)の話が舞い込み、思い切ってそこを借りることにしました。そこを見に行った時、大きなお地蔵様が目に留まり、気になりました。例のえりちゃんに、そのことを話しますと、「あそこは、昔、軍事工場だった跡地で、空襲で沢山の人が亡くなったそうだよ」と聞きました。
霊能力者の先生に住所を書いた紙を見せると「ここは、
なにか昔、空襲にあったようです。私の周りに凄い勢いの煙が立ち昇って、咳で咽てしまいます。若い沢山の人が熱さと喉の渇きでもがき苦しんでいるのです。服はぼろぼろで、皮膚は焼けどでただれ、地面は真っ黒に焼けて悲惨な状態です。
あなたが、これから納棺師として人に認められて、お仕事がいただけるかどうかも、まださまよっている、この方達を供養してさし上げる課題を行うことが必要。
あなたのことを待っているみたいですよ。
この絵は、霊能力者の先生が書かれた、光への導きの絵だそうです。ここに向かって、お一人お一人、焼けたお顔を、綺麗なお水で拭いてさし上げ、髪の毛をといて綺麗に束ね、焼け爛れた肌を、どうらんでカバーして、そして花嫁姿に、、、、
あの世で幸せな結婚をして、楽しい生活、そして、かわいい赤ちゃん、、今からもう一度新しい人生を歩んでください、と心からお祈りしてさし上げることが、私の仕事、
そんな気がしてきました。
先生からの言葉をメモ取っているうちに、私はポタポタと涙が紙の上に落ちてきました。
前にも、施行している時、急にポタポタと涙が落ちてきて、「なんで?」と思ったことがよくありましたが、
施工中は、ほんとうに無になっているので気がつかないのです。