良いの?悪いの?お菓子作りで【マーガリン】 | ~ 今日もいい天気 ~

~ 今日もいい天気 ~

【時短も簡単も基礎の応用】
仏菓子職人&パティスリーインストラクターが
『美味しいものを正直に』お話するブログです。

おはようございます!

今日もいい天気ですね!晴れ

 

 

「マーガリン」

 

お菓子作りを趣味にすると

「使うとどうなの?」

「使わない方が良いの?」

「やっぱり美味しくないの」

・・・。キョロキョロ

悩まれる人もいるのが

「マーガリン」

のようです。ニコ

 

という事で

「マーガリン」についてお話ししようと思います。

ほっこり※このページでは製造方法の話はしません。

👇同じ固形油脂では

「バター」の話をしたページです⇐よかったら

「ショートニング」の話をしたページです⇐よかったら

 

 

ヒヨコ  牛しっぽ牛あたま コスモスハチハチ

 

お菓子作りで乳製品は欠かせず

「牛乳・生クリーム・バター」

は基本材料で、他にも

「粉乳・チーズ・ヨーグルト」

なども多く使われます。

牛MILK

その中でも特に

「バター」はコストが高く

「バタークリームのケーキ」スイーツ

「クッキー」クッキーのプレゼント

など材料の買い物をする時

「スーパーですこし躊躇してしまう」知らんぷり

なんて事はお菓子作りが趣味の人には

「あるある」

なのかも知れません。ほっこり

 

ソコで良くある質問

「マーガリンについて」

となります。ニコ

 

「マーガリン」

はもともと19世紀フランスで

バターの代用品として作られた物です。

※もっと詳しい歴史話などはフランス食文化に詳しい先生の話を聞いて下さい。ウシシ

 

あらためてではありますが一応お話しすると

「マーガリン」は油脂分が乳由来ではなくて主に植物油(菜種やコーン、パームなど)から作られています。

「マーガリン」バターの代用品なので

バターと同じく80%以上の油脂が含まれています。

※80%以下ではマーガリンと呼んではいけません。

ファットスプレッドはだいたい60%~70%位の油脂が含まれているものを指します。水分が多いので炒めたりするお料理には向きません。

 

 

一般的にトーストに塗って食べる

「マーガリン」

がほとんどですが

「ケーキ用マーガリン」

とパッケージに書かれている商品があります。キラキラ

※業務用だと更に細かく沢山の種類があります。

 

「ケーキ用マーガリン」

はトーストに塗る食パン「マーガリン」

と何が違うのか?ほっこり

 

まず塩分が含まれていません。波

コレも一応確認のためお話しするとお菓子作りで使う

「バター」は基本

「塩」が入っていません。

ケーキ用マーガリン」

も同じくは使われておらず

バターにそのまま置き換える事が出来るようになっています。ニコ

 

「マーガリン」は製造方法(過程)

〈固さ〉

〈融点〉

〈可塑性〉

(かそせい:粘土のように伸ばしたり形が変えられる性質)

のある温度帯を変えられます。

冷蔵庫から出したばかりの

「バター」はとても硬く作業する事は出来ませんが

「マーガリン」は10℃以下でも〈可塑性〉を持たせたり逆に夏の室温でも溶け出さずある程度の〈可塑性〉を維持する事が出来ます。

バターの〈可塑性〉のある状態の温度帯は

13℃~18℃くらい。

「マーガリン」のこの性質のお陰でパウンドケーキやクッキー生地は砂糖や卵を馴染ませやすく(分離しにくい)お菓子作りを始めたばかりの人でも失敗しにくくなります。

お父さん看板持ち音符

 

 

パイ用マーガリン」

は〈可塑性〉を維持できる温度帯が

10℃~37℃くらい

とバターよりずっと広く出来ており冷蔵庫から出してすぐに生地を伸ばしたり、成形時に少々いじりすぎて時間がかかっても

ベトつきにくく”

作業がしやすくなり綺麗に焼き上がります。

 

スーパーマーケットで市販されている冷凍パイ生地は対象が一般向けなので作業性も考慮して

「マーガリン」が使われています。ほっこり

37℃は手で溶けない温度です。🙌

 

 

ケーキ用マーガリン」

は〈可塑性〉を維持できる温度帯が10℃~26℃くらいです。

これは

バターより”作業温度帯が広い”

という意味で、室温や他の材料の温度が不安定でも生地への影響が少なくなります。ニコニコ

 

 

もし仮に

塩分はともかく”安いから”ニコニコ

と思って容器に入っている

テーブルマーガリンでお菓子作りをすると…

失敗はしないかも知れませんが

「おや?」真顔

っという事になると思います。ほっこり

ファットスプレッドも油脂分が少ないので

「おやおや?」ゲッソリ

っとなります。

 

容器に入っているトースト用

「マーガリン」

冷蔵庫から出してすぐパンパンに塗ることが出来るように低い温度帯(~7℃くらい)に可塑性があるよう作られています。

融点も低く作られているので口溶け良く感じます。ニコニコ

※仮りに可塑性を維持する温度帯を高く(広く)すると口溶けの悪い「マーガリン」になります。ショボーン

 

 

いかがでしょうか?ニコ

 

その他、成分的なお話しは商品によって色々なのでココではお話ししませんがコスト以外

「マーガリン」を使うメリット

が伝わったでしょうか?

味と香りは種類によって添加されている香料に違いがあり「バター」を求めるとやはり劣ると思います。

が、・・・ 

まだお菓子作りに不慣れな人や、子供さんと一緒にクッキーを作りたい人などにとって🍪

「マーガリン」はお菓子作りが楽しくなるアイテムかも知れませんね!ウインク

看板持ち生地を触るのが好きな子供は多いと感じます。

 

 

ケーキ用マーガリン」無塩ですが

一応普通の

「マーガリン」塩分だけ記しておくと

1~1.5%です。

ほっこりコレはバターと同じです。

 

それでは皆さんバイバイ

愛ある一日を!

 

食パンスイーツ食パンスイーツ食パンスイーツ食パンスイーツ食パンスイーツ食パンスイーツ食パンスイーツジンジャーブレッドマン

〈長いおまけ〉

この表示はトランス脂肪酸が出来にくい

と言う意味です。

マーガリンを製造する上で

・高温での脱臭処理

・液状の油脂を固形化させるために水素を使う

その時にトランス型の脂肪酸が出来てしまいます。

近年健康上好ましくないと言われていて

ヨーロッパでは含有量が規制されている国もあるようですが

どうでしょう?うーん

そもそも日本人が一枚のトーストに

何グラムのマーガリン(バター)を塗るのでしょう?

おそらく10g~20g位だと思います。

フランス人のバターの使用量は

『塗って食べる』

ではなく

毎日(もしくは毎食)、チーズやハムと同じ様に

『のせて食べる』

ような感じなので、そもそもの摂取量が違います。

ステーキ

モチロン料理で使う量も全然多いです。

びっくり

 

 

ここからは

私が勝手に思っているのですが

仮に健康に不都合が起きた人がいて

もしその人に訴訟でも起こされたら困るので

メーカーはこのような努力をされているのでは?

だって19世紀ですよ「マーガリン」が出来たのは。

 

普段から

食のバランス

生活習慣など

他にもっと気を付けることあると思うのですが・・・。

ウシシ

 

ドーナツやフライドポテト

ドーナツ🍟

コンビニのホットスナックなどはショートニング。

天ぷらやとんかつを揚げる油にも

豚

カップ麺にも

カップラーメン

天然でも、牛などの反すう動物に由来する

乳製品・肉に

トランス脂肪酸は含まれています。

食べ過ぎたらソッチの方が心配です。あせる

 

ちなみに日本人は

WHO (世界保健機関)の勧告(目標)基準を

大きく下回っています。

目標値が総エネルギー摂取量の1%未満に対して

日本人の平均は0.3%

また

日本人のトランス脂肪酸の摂取が

多い方から上位5%

の人についても

0.70%(男性)、0.75%(女性)で

WHOの勧告(目標)基準を下回っています。

※厚生労働省のHPより

トランス脂肪酸に関するQ&A (mhlw.go.jp)

 

以上の事から理解して頂けるともいますが

普通に日本の食生活を送っていれば

ことさら騒ぐ必要はないと考えます。

 

※まぁ、あとはこういう類の事を言うと

儲かる人がいるのも事実です。

パンチ!

 

 

一応アップ「パウンドケーキ」焼いてみました。

感じた事も書きましたのでよろしかったら見て下さい。ほっこり

 

 

 

~追記~2023.12

親子で

『見て、読んで、作って、楽しめて、学べる』

食育に繋がる様な

絵本を出版したくて色々構想を練っています。

調理系の出版社ではなく

絵本の出版社の方が

もしこのブログを見て興味を持っていただけたら

嬉しいです。