おはようございます
いい天気ですね!
「マジパン」
【Marzipan】
※ルクセンブルクのパティスリー(洋菓子店)では
「マンデルマッス」
【Mandelmaze】
とも言っていました。
メモしていたノートに書いてあるのでスペルは合っていると思いますが、ドイツ語なのか、ルクセンブルク語なのかは分りません。
フランス語では
「パート ダマンド」
【Pâte d’amandes】
と言います。
※「マスパン」とも。
📺フジTVの女子アナではありません。
洋菓子好きな方だと聞いた事も多いと思いますが・・・
でも
「使った事は無い」
「作った事は無い」
という方も多いと思います。
家庭で「マジパン」を作るのは難しいと思います。
フードプロセッサーを使えばそれらしい物は作れますが・・・・。
質の良い物は出来ません。
熱を持たない石のローラーが必要だと思います。
オリジナルを仕込んでいるお店の場合
一般的には途中までフードプロセッサーを使い、最後にローラーを使って滑らかに仕上げています。
フードプロセッサーは刃を高速で回転させるので摩擦で熱を持ちます。
結構熱くなる
街のお菓子屋さんで業務用の
〈冷却機能〉が付いているフードプロセッサーを持っているお店もあります。
少々粒感は残りますが、一応作れます。
ちょっとつぶつぶ。
そもそも初めて聞いた人には
「マジパン」とは何?
となると思います。
なんぞや?
「マジパン」は主に
アーモンドと
「お砂糖」(煮詰めたシロップ)を材料にペースト状にした物です。
マジパンペーストと呼ばれる事もあります
ピスタチオナッツや
ヘーゼルナッツで作られている物もあります。
アーモンドの
「マジパン」(パートダマンド)
は大きく分けて二通りあります。
メーカーによって多少違いはありますが、概ね
1/3のお砂糖と
2/3のアーモンド(水分を含む)場合を
「ローマジパン」
「マジパンローマッセ」
※主に焼き菓子などに使います。
と呼び
3/4~1/2がお砂糖だと
「マジパン」と呼ばれます。
※主に細工に使います。
その他に
「パートダマンドクリュ」
【Pâte d’amandes crue】
※焼き菓子などに使います。
と呼ばれる物は
煮詰めたシロップ
は使わず
お砂糖とアーモンド
だけで作ります。
※【crue】は「(食べ物が)生の」、と言う意味です。
アーモンドの産地によっても風味、色は変わります。
日本で多く使われているのはアメリカ産のアーモンドを使った物です。
カリフォルニアアーモンド
ヨーロッパでもアメリカ産アーモンドを使った「マジパン」がありますが、コスト面でのメリットがあるからだと思います。
好まれるのは地中海に面したスペイン産やイタリア産の物が多いと思います。
しっかりビターな香りもする。美味しい。
表記には
〈文字〉と
〈数字〉(パーセンテージ)
で書かれている事が多いのですが、日本のメーカーさんだと
〈文字〉だけで書かれているようです。
「アーモンドの話」について⇐よかったらどうぞ。
パウダーとの違いは状態(粉とペースト)はもちろんですが
〈香り〉に違いがあります。
さらにパウダーは酸化も早く挽き立てを直ぐに使用しなければなりませんが
「マジパン」は密封することでパウダーより酸化、味と香りの変化が少なく使用できます。
※ラップして高温多湿日光を避けて保管。冷凍庫だと長持ちします。
お菓子作りのどの場面で使われているかというと
「お花、野菜や人形、動物などを作る細工」
「焼き菓子」
「ジェノワーズなどの生地」
「ケーキのカバーリング」
「チョコレートのセンター」
などがあります。
ヨーロッパではそのまま
「おやつ」として食べる習慣もあり、多くのパティスリーで販売されています。
ショーケースには子供が喜ぶような
〈象、ウサギ、ライオン、イモムシ〉
など色や形も様々でそしてカラフルに作られている「マジパン細工」が売られています。
地方のパティスリー(洋菓子店)では
オリジナルの「マジパン」を仕込んでいるお店が意外と多くありました。
パウダー類も
やはり「マジパン」は味で他店との違いを出せる材料だと言えると思います。
日本の街のお菓子屋さんでオリジナル
「マジパン」を使ってお菓子を仕込んでいるお店はほとんど無いと思います。
日本では「マジパン」を沢山消費する商品があまりない事も理由だと思います。
しかし〈国産〉や〈ヨーロッパ〉からの輸入品も豊富なので、お菓子によって使い分けたりします。
「マジパン」のそれぞれの使い方の話などもしたいと思っています。
それでは皆さん
愛ある一日を!
ドイツ産のマジパンです