今日は大学の助教授の先生と飲みに行きました。

その先生は大学でバイオ関係を教えているのですが、ポストドクターの問題を心配していました。


もう、大学の先生になれる可能性は非常に低くなっているのに、ポストドクターは1万5千人位いるそうです。


これに対して、アカデミックポストは年間100~200しかない。


すると博士課程に進むことが非常にリスキーなことになっているのです。

それでもサイエンスに夢を持っている学生は博士に進もうとするそうです。就職は問題ではない、と考えているようです。


就職に関しては、弁理士はまだ恵まれていると言えるでしょう。


最悪の場合を仮定したとしても、知財関係者の全てが弁理士に置き換わるまでは一応需要があるわけですから。


日本の知財関係者は特許事務所員、企業知財部員を合わせるとおそらく10万人近くいるのではないでしょうか?


すると、弁理士が10万人に増えるまでは一応就職できる計算になります。


しかし、実際には、分野毎に異なり、バイオ分野はそれほど需要は多くなく、電気分野は需要が多い等の事情があります。化学、機械はその中間になります。


上記のポストドクターが多いのはバイオ分野ですから、バイオのポスドクが弁理士に活路を求めるケースが増えていますが、自分の専門分野だけで食べていくのはおそらく難しいでしょう。


弁理士としては、自分の専門分野はもちろんですが、専門以外の分野でもある程度の水準の明細書が書けるようになることは、特に独立を考えているのであれば、必要だと思います。


企業等で自分の希望以外の部署に行ったときは、新しい知識を学ぶいいチャンスです。

将来、その分野のクライアントがつく可能性があります。


どんなにくだらなく思える仕事でも一生懸命勉強し、必死で知恵を絞っていれば、将来弁理士になったときに必ず役に立つと思います。