こんばんは

ご訪問ありがとうございます


お仕事は昨日まででしたが。。。

お休みに入ってすぐの今日、片道2時間ちょっとかけて、前にいた事業所で設計させて頂いた工事中のアパートに行って来ました。


このオーナー様は建設業をされているいわゆる同業者さん。社長さんで、人生の大先輩。

同業者さんであるため、工事のことは全てご存知です。

僕は設計なので現場管理はしませんが、そんなオーナー様を相手する現場監督は気を遣います。


しかし、「お前とこのあの監督、ワシの顔を見るとすーっとどこか行きよる。あいつは現場を見とるんか?」とよく愚痴を聞いてました。

その度に彼は優秀ですから安心して下さいと言うのですが、監督経験のある僕からするとまだまだかなぁ。。


この施主様は胸に飛び込んでいかないとダメな方だと思うんです。いつも顔を合わせて話しをしないと、少なくとも3日に一度はそうしないと、なかなか通じない方だと思ってました。


現場監督は僕よりずーっと若い30代で、社内では優秀な監督です。しかし、監督とはいえ人間ですから、お客様と合う合わないがあるのでしょう。

現場管理はしっかりしていても、この施主様とコミュニケーションを取るのは少し経験が浅かったようです。


営業担当と話をして、出来るだけ僕がフォローするから何とか引き渡しまで頑張ろうって話をしていました。


案の定、建築現場ではいろいろな事が起こります。その度に施主様から怒られることに。

何で設計が怒られなアカンねんと思いながら、施主さんの気持ちになっていろんな注文を一生懸命、正面から立ち向かいます。


ここで僕がくじけたら、この現場は絶対にもめてしまう。しかも相手は何でもご存知の同業者社長だ。正面から相手するしか無い!


どこからかわからない正義感が湧き立って、ようやく完成にまで近づいて来ました。


しょっちゅうお電話をいただき、設計として一生懸命やるのですが、うちの受注でもない外構造園工事の図面まで書き(専門ではないのに)、社長の下請けの看板屋、サイクルポートなど作る金物屋、左官屋などとも打ち合わせまでしていくうちに社長に気に入られ、「社長、明後日いてはりますか?昼飯行きましょう!」とお誘いまでする仲になりました。


何度か昼飯に行ったのですが、今日ほどリラックスして食べたのも、ようやく認めて貰えたかな?という安心感からのものだと思います。

今日は自分で支払うつもりが、「ええて、ええて、ワシに恥をかかすな」とまたおごって貰いました。


基礎工事からいきなり怒られ、なぜかダンプの運転までさせられかけ、雨の日にドロドロになりながら作業もし、何度も何度も外構造園工事の打ち合わせと図面を修正液がいっぱいになるほど書き直し、やっとこの関係が築けた感じです。


奥様や子供、お孫さんの話しがよく出てくるので、いつも「これ、奥様へのスイーツです」「これ、お孫さんと一緒に食べて下さい」と、ご家族へのお土産も渡して「何や?ワシのは?」と言われながら嬉しそうにしておられる社長は少し可愛らしく思えるようになりました。


この前はスーパーの惣菜屋でハンバーグを家族分お土産に買ってくれ、今日は帰りにキムチとカクテキ、玉子1パックをお土産に下さいました。

まだ、工事は続きますが、年明け1月末で終わります。


社長からいつも言われるのは、

「家づくりも何でもそうやけど、施主の気持ちになって仕事をせなあかん。どんな仕事でもこれが基本や。お前とこはそれがわかってない奴が多いな」

おっしゃる通りです!さすが人生の大先輩!全てお見通し、、、


僕はもうこの領域にいるのかな?

引き渡しまであと少し、一生懸命頑張って行こうと思います


カクテキとキムチ。辛いけどおいしい。

ありがとう