ライブに出ればそれなりに笑いを取れ、同期の芸人からも一目置かれるようになったぼくら。


ただ、別にライブに出るだけで満足しているわけではない。


そう、もはや夢でなく、目指すのは笑いで飯を食うこと!


そのためにさらなるチャンスを求め、コンビを組んで最初にお世話になった事務所を卒業することにしたのである。


ただ、これが結果的に劇薬のような行動となる。。。



先ずは、新たなる事務所探しへ。


いくつか回ったがその全てからお誘いをいただき、いきなりその事務所扱いでお笑いライブに出させていただくことになったりと、他のところでもやっていける手ごたえを少なからず感じた。


そんな中、その昔「ガラガラガラッ」ってワイドショーでやってた日本人の方から、「こんなチラシもらったけど行ってみたら?」と情報をもらう。


当時笑い部門が確立していない事務所がお笑い部門を立ち上げるとのことで、第一期生を募集とのこと。


しかもオーディション→研修期間とお金は一切かからず、半年の研修終了後、合格者は所属出来るとのことであった。


所属すなわち給料制すなわち笑いで飯を食える!


厳しい戦いになること覚悟で挑むことを決めたのは言うまでもない。



一次オーディションとなる『ネタ見せ』はもちろん自信のネタで勝負!


これがネタ見せとは思えないほどバカウケ!!


もちろん合格し、二次の合宿オーディションも、なんだったらオーディションとは思わないほど楽しんで過ごせ、見事残った研修生4組の1組となったのである。



その後、勉強会と題したネタ見せが週2で行われる。この頃はぼくも、ネタ作りに多少力を貸せるようになったとはいえ、相方が作り上げるのは変わっていないので、相当しんどかったことだろう。


でもそんな苦労の甲斐あって(相方だけかも。。。)正直、相方はどうか分からないが、他の3組はライバルではないと思い始める。


なぜなら、研修期間中、外部のネタ見せに合格するのはぼくらのみで、実績を残せたのはぼくらだけだったからである。


もはや問題さえ起こさなければ所属はほぼ決まりだと勝手に思い、所属後のステップアップのための課題を相方と考えるようなところまで進んでいた。そう、ライバルは他の3組でなく、他の事務所の芸人だと!



そんなちょっと先行っている感をもちつつ、一般のお客さんを入れるとともにお偉いさんが生で観て判断するというライブ形式の最終オーディションが開催されるのである!



やべえ!次回ラストの『ト』だけど。。。