One All right!のつづき
「おおいぬふぐり」から「ちゃらんバ」へと名を変えていたユニットを仕切りなおし「プロペラ↑ぶる~ん」となったぼくのユニット。
その再生のすすむ中、登録の無い携帯番号がぼくの携帯を鳴らす。
相手はそう!「村上健二」であった。
考えてみたら番号交換をしていなかった。
「あんなに寄ってきたのに番号交換していないって!」とその時思った。
他の役者さんから得たぼくの携帯番号がガセ情報だったらしく、1年近く(本人談なので膨らましてると思います)間違った番号に掛けつづけていたとのこと。
その第一声は「オレとコンビ組んで天下取りましょう!」だった。
電話の向うは異様に熱く感じたが、ぼくはその傍若無人な発言とオーバーヒートした村上を冷ますように、もうお笑い芸人では無いと伝えつつ、自分以外の相方を探すことも出来ると、一度プロペラ↑の稽古を見学に来ることに差し替えて電話を切った。
その次の稽古に早速村上は現れた。メンバーはもちろんのこと、当時アドバイザーとして参加していた「フェイント」での相方高木健次もその外見も中身も濃いキャラクターに、度肝を抜かれていた。
そしてぼくは、間違いなく戦力になると考え、何とか村上をメンバーに加えることにした。
その後、高木の発案から、なかなかパッとしなかった山口とコンビを組ませ、今まで見たこと無い形のお笑いくコンビ「ひよこムシャムシャ」が結成された。
それからは水を得たように活動を進めるものの、与えられた本をやるのを良しとしない村上は、旗揚げ公演後「プロペラ↑」を脱退。
その後、山口の心が折れ、ひよこも解散...
そうしてぼくとはまた距離を置く事になった...
~Three All right!へ~