うちの家族は誰も車の免許を持っていない。
でもタクシーは苦手なので、
他に交通手段がない時にしか乗らない。
 
今回のうなぎパイファクトリーがそうだった。
“バス停から徒歩30~40分かかるのでタクシーがオススメ”…とな。
30~40分は普通でも遠いのに、
知らない土地ならとんでもなく遠いだろう。
さすがにキツイ。諦めてタクシーを呼ぶことにする。
 
それじゃタクシーアプリを使ってみるか。
 
一昨年、グリコピア神戸へ行く前に
『GO』アプリはインストールしていた。
結局、タクシー乗り場で捕まえられたので使ったことがないまま。
 
フラワーパークのベンチに座り、
姉と2人でアプリを覗き込む。
 
まずは乗車位置を指定。
地図が表示されて「停車しやすい場所にピンを置いてください」
停車しやすい場所?知らんがな。この辺かしらん。
 
目的地を入れる。
うなぎパイファクトリーの住所が正しく表示されている。
うん、これでOK。
 
配車依頼をポチッとな。
 
数十秒間、周辺のタクシーがグルグルするのが表示された後、
「手配が出来ました」
はやっ😮
 
タクシー会社と車のナンバーまで表示されてる!
これなら迷うことなく乗れるだろう。
すごーい。世の中進んでるなぁ。
アプリはとても便利だと思った。
 
…が…肝心のタクシーは…。
 
10分後くらいに到着。

運転手さんはかなり高齢に見え、

滑舌があまりよろしくないので

何を言ってるのか聞き取り辛い。

 

「どの道で行けばいいですか?」と聞かれて

へ?と固まる。我々観光客に道を聞かれても…

いや地元だとしても車に乗らないから知らんけど…。

「ナビの通りに行けばいいですか?」と聞かれて、ハイと答える。

 

えーっと地元のタクシー会社ですよね。

はままつフラワーパークもうなぎパイファクトリーも

ザ・観光地だと思うのですが。

行ったことないのかなぁ~…。

 

不安に思いつつ、しばらく経過。

 

運転手さんが言葉を発する。

え、何か言った?と戸惑っていると、

「ナビの電源が切れて行き方がわからなくなっちゃった」

え。

「住所を教えて下さい」

えーと…。

 

一旦停車し、ナビへ住所を入力する。

姉の位置からは運転手さんの手元が見えるらしく、

「2じゃなくて8です!」と指摘している。

全然違うやん。大丈夫か😰

 

タクシーアプリに地図と現在地が表示されているので、

方向は間違っていないことを確認しつつ。

 

現地に近付いてくると、

あちこちに「うなぎパイファクトリー」の看板が見えてくる。

姉がその都度、

「あ!あそこに看板がある」

「あと○キロだって」

「次を左折みたい」

と私に話し掛けてくるが、

実際には運転手さんにアピールしてくれていたのだろう。

 

どうにか無事に到着。

やれやれ😓

支払ってどうするんだっけ?

アプリをインストールした時、QRコード決済を登録した気がするけど…

見てみると「連携が切れているので再設定して下さい」とある。

ああ、長期間放置してたもんね。

メーターの料金を現地払いした方が安心なので、むしろ良かった。

 

 

そして帰り道。

再び『GO』でタクシーを呼ぶ。

配車依頼してから手配されるまでの

画面を見るのがなんだか楽しい。

やはり数十秒間で決まり、10分ほどで到着。

 

ドアが開けられたが運転手さんは何も言葉を発しない。

名前と、念のために行き先を告げてよろしくお願いしますと言う。

返事もない。愛想わる…。

ああ…なんか怖い運転手さんだなぁ…圧を感じる…

これだからタクシーはイヤなんだ…😑

 

が、道はよく知っているらしく、

駅へ向かう大通りが混雑しており溜息をついていたかと思いきや、

方向転換して住宅街の道を突き進む。

停車位置も、いかにも駅前ではなく、改札口に近い裏道に停めてくれた。

 
ま、そこはね。
タクシー乗り場で乗ろうが
配車アプリを使おうが
どんな運転手さんに当たるかはわからんね…。
 
どっちにしても…
「やっぱりタクシーは苦手やなぁ」と
姉と2人、顔を見合わせたのだった。