日本ではあまりなじみがないけれど、もうすぐイースター=復活祭。十字架にかけられて死んだイエス・キリストが3日めに甦ったことを記念する、キリスト教にとってはクリスマスよりも重要な行事であり、キリスト教最古の儀式である。
「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日」と定められた、年によって日付が変わる移動祝日で、今年は4月8日がその日にあたる。
随分と前置きが長くなってしまったけれど、先日、イタリアに暮す友だちが一時帰国。こんなかわいいチョコをいただいた。子だくさんのウサギは、古代より繁栄・多産のシンボル。生命や復活を象徴するタマゴと並んで、イースターのお菓子の定番のようである。
「タイミングばっちりだし、なによりかわいいし、イタリアらしさ溢れるナイスなおみやげ♪」
ほくそえんでいる彼女に、イタリア人のダンナは言いはなった。
「それ、イタリアのチョコじゃないけど???」
「マンマミーヤ! オーマイゴーッ!!」。彼女は慌てて新たなチョコを買いに走ることとなる。
結果、こちらが正真正銘のイタリアチョコである。タマゴ型のものは、カカオ72%という本格派。もう一種類も、中にたっぷりビターなコーヒーリキッドが入った大人な味わい。包み紙も洒落てるし、なるほど、イタリアな感じである。
こんなイタリアな感じのお洒落なチョコを、彼女はスーパーでカラカラする普通のビニール袋にむんずと入れた。まるで昭和の時代、近所の子どもに手渡すおやつ状態である。。。
見かねたお母さんが今度は待ったをかける。
「まっ、まさか、そのまま持ってく気???」
ダンナの忠告とお母さんが急きょ用意してくれた紙袋のおかげで、このチョコたちはモダン&お洒落なイタリアのイメージを死守(?)。ニッポンの私の元にやってきたのであった。
※これは事実をもとにしたフィクションです。
形だけでなく、ここまでしっかりウサギちゃん。
<おまけ>
韓国の唐辛子チョコ。甘いの? 辛いの? 答えは両方!(;´▽`A``