【And God everywhere.】
先週カツオと名古屋でランチ。
何故名古屋かというと名古屋の名医にカツオの肩を診てもらう為に出かけた。
昨年1月手術した方も調子は今ひとつ。反対側の肩がクライミング中に外れてしまった。
山で岩登り中に外れてしまったらそれは死に直結する。
選択肢は2つしか無い。
山をやめるか、手術するか。
カツオは迷わず手術することを選んだ。
かあちゃんの感情としては湧くものがある。体張って生きたがる息子。バカじゃないのか。
都会の繁華街はクリスマスの飾り付けでキラキラしているが、かあちゃん気分は正直どんより。食べる気持ちがわかないが水産会社が営む居酒屋のランチメニューにカツオが惹かれたので入る。
まわりはサラリーマンだらけ。新鮮なネタでリーズナブルな価格、当然おじさん達に人気がある。カツオと一緒だから入れるがおばさん一人ではちょっと躊躇う雰囲気の店。
美味しい筈なのに何故か味のしない海鮮丼を食べていると隣のテーブルの3人の男性が食事を終えかけていた。上司と部下といった感じ。
姓名判断の話をしていた。
一番最初に食べ終えた上司風の人が言った、
「画数がいいっていうんでカナコってつけたんだけど結婚で苗字が変わるものなぁ。。運勢はともかく、うちの子『大場』さんとは結婚しない方がいいなぁ。」
すると部下達プッと吹き出し
「そうですねぇ『おおばかなこ』になりますもんねぇ。www」(互いの子どもの名前を知っているというのはなかなか家庭的な空気の職場じゃないか。)
すると部下1が
「うちは、ジャガーさんと一緒になったらちょっとややこしくなるなぁ。」
部下2
「ローリング•ストーンズねw」
上司「みくちゃん!(wミック•ジャガーか!)」
全員食事を終え会計に向かう時部下2が言った。
「うちは、ジャガーさんじゃなくてじゃがさんと一緒になってくれると美味しくなるんです。」
部下1「じゃがリコ!」
ははははははははは、、、、
く、くだらねーーーーっ!笑ってしまった。
すると途端に海鮮丼の味がしだした。
ロフトに行った。
カツオは冬の計画が全部パーになる(バイトして装備を充実させたい。)と呻いた。
さっきまでどよーんとしていたカアチャンだったが笑ってしまったお陰で急に冷静になった。
「夢を描いて目標立てて着実に達成していくことは尊い事だ。
でもカアチャン50年以上生きて最近ようやく分かった事は、人生はコントロールするものじゃない。味わうものだ。急ぐこたぁない。休学する事になって友達と一緒に卒業できなくなったとしても大きな問題じゃあないよ。ひとつずつ片付けていこう。」
「うん。」険しかったカツオの表情がやわらいだ。
肩の名医と呼ばれる先生に出会えた事も友人の好意、その他先生のご配慮あっての上で、1日であらゆる検査が済み見通しが立てられた事は、前回の経験からしたら一年分だ。
隣合った二度と出会う事の無いであろうサラリーマン達にも救われた。
そこらじゅうに神はいる。