「あつあつを召し上がれ」 小川 糸 著
結婚する前、夫が
「○○ビデオ借りてきたら、途中で前に借りた事あるやつって気づいて萎えたわ~」
という心底どうでもいい発言をしてきたことがある。
『しらんがな。いずれにしてもそういう系のビデオは女優さんが違うだけで、内容一緒やろ』
と心の中で毒づきながら
「そうなんや。もったいなかったね」
とにっこり笑っておきましたが…。
私もやってしまいました。
図書館でこの本を借りてきたのですが、読み進めている内に
「何かこの話ラスト知っているような気がする」
となり、本棚で文庫本を発見したのでした…。
…つまり、あまり印象に残っていなかったんですね。
昔、中学校の図書館司書さんに
「ツバキ文具店」
を薦めてもらってから、この作家さんの世界観にはまり、続編の
「キラキラ共和国」
を読み、以降
「食堂カタツムリ」
「つるかめ助産院」
を夢中で読み進めました。
ただ「にじいろガーデン」あたりから、
何となく合わなくなってきたかも、と感じるようになりました。
小川 糸さんの作風は、何と言っても飯テロかと思うほどのおいしそうな食事の表現と、厳しい現実の中にもあふれ出る優しさと強さだと勝手に思っているのですが、この作品は読み返す気持ちになれないくらい苦い後味を残しました。
話を戻すと「あつあつを召し上がれ」は短編集なのですが、タイトルからわかるようにどの作品も食事のシーンが出てきます。
空腹時や夜中に読むと、えらい事になるかもです。
でも、やはり後味が苦いんです。スッキリしない。
自分はハッピーエンドが好きだからかもしれません。
もちろん、ハッピーエンドの話もあります。
一番心に残っているのは
「いとしのハートコロリット」
という話です。ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、
この話の主人公は幸せなんじゃないだろうか、と思いました。
そう言えば大好きな原田マハさんの短編集も内容覚えてないかも。
短編集ってどれも短い(だから短編集って言うんだが)からこそ、難しいのかもしれません。