むかし読んだ本に、自治体の<まちづくり予算>のなかでいちばん議会に承認されやすいのは、彫刻などの街角アートだという話があった。
アートには文句がいいにくい、誰もがなんとなく肯定しやすい、ということもあるだろうが、真の理由はもっと深いところにある。
アート作品は、現実界にぽっかり空いた穴であり、異界へと人間を誘う入り口である。
いってみれば、アートは非日常、すなわち祝祭そのものなのだ。
祝祭を街に。
アートは、それを実現する力をもっている。
われわれ人間も、ひとりひとりが祝祭であれば、この世はずいぶん面白くなるだろう。
...
