- 思い出のとき修理します 2 明日を動かす歯車/集英社
- ¥626
- A
寂れた商店街の片隅に佇む、「おもいでの時修理します」という不思議なプレートを飾った飯田時計店。
店主の時計師・秀司と、彼の恋人で美容師の明里のもとを、傷ついた記憶を抱えた人たちが訪れる。
あの日言えなかった言葉や、すれ違ってしまった思い―
家族や恋人、大切な人との悲しい過去を修復できるとしたら?
切なく温かく、心を癒す連作短編集、シリーズ第2弾。文庫書き下ろし。
★★★+
「思い出のとき修理します」の続編が出てました!前作を読んで1年以上経っていたのに、まだ少し熱は残っていたようでウキウキしてます♪やっぱり谷さんの描く雰囲気って好きだなぁ。
久々に本屋さんを覗いてみると、以前愛読していた「伯爵と妖精」シリーズが、終わりを迎えている?ような雰囲気でした。かなりの巻数出てるし、今からは無理かなぁと思いながらも懐かしい気持ちになりました。
前作よりもちょこっとだけ2人の距離が縮まって、けど初々しさも残ってて、そこがいいんですよね。谷さんらしい雰囲気が全開で胸がきゅーっとします。だんだんと、近づいていくんだなと思うと、なんだか微笑ましい気持ちで2人を見てしまいます。
一番好きなお話は「赤いベリーの約束」。遠慮して言いたいことが言えずにいる夫婦のお話。昔からの付き合いで、お互いを見ているだけに、一番肝心なことが抜けてたんでしょうね。
もどかしい気持ちが溢れて溢れて、読んでいて胸が痛くなってしまいました。太一の働きもあっていい結果に収まった時には、心からほっとさせられましたし。
続編が出てくれそうな終わり方だったので、これからの2人の距離もだけれど、太一の正体が気になってなりません!!次に読めるのが楽しみです♪ ...
