第五次精神的成長期の予感。



午後四時半。
赤坂の狭い空をぼおっと眺めて更けるも、この空が國まで繋がっているとはなかなかピンとこず、妙に寂しい気持ち…と云うよりも、すう~っと頭が真っ白になるような空虚感に見舞われた。


多分恐らく。
「ここであんた、まだまだきばらんとあかんのです、今帰っても何もあらしまへん」

と空が教えてくれたのだろう。…か。

なんかそんな気がした。


ここ二週間の、夏から秋を通り越し、一気に冬になってしまいそうな季節の変わり目。
並びに周りの人達の目眩く環境の変わり方とが相まって、そのスピードに付いてはいけず。

隣の芝がそれはそれは綺麗な深緑に見え。

焦りつつも毎日をいけしゃあしゃあと過ごしていた自分に。


西日と。


ビル風と。


狭い空が。


不覚にも教えてくれた。


音符今日の一曲音符
音符荒井由実「チャイニーズスープ」
たまに、そこが未踏の場所であっても、日常のひとコマであっても、ふと子供の頃の感覚に一瞬戻る事がある。

その感覚にはいろいろな物が詰まっていて、ドキドキしたりハラハラしたり。
わけもわからず嬉しくなったり、またわけもわからず悲しくなったり。

そうして、はっとして我に帰るわけで。

なかなか言葉では表しきれず、この感覚を伝える事は極めて困難で。自分の中でも消化しきれていないので、このもどかしい靄のかかったような瞬間を

「あの感じ」

と一くくりにして呼ぶ事にしている。


歳を重ねるにつれ、「あの感じ」にループできる間隔が著しく開いてきていて、ふと一人焦ったりしたりする。

この、きっと誰にでもあろう感覚を自分の中で大切にする余り、ひょっこり顔を出すのがおっくうになったのか。


とどのつまり、「あの感じ」を忘れないために、思い出す機会を見逃さない為に、心と日記に刻んでおこうと思った仕事帰りの一人よがり。
今日も工場では毎度の事ながら。


それはそれは驚く程。
たっくさん。

たっくさんの。


パーツとか

部品とか

何かよくわかんないもんが


流れたり

化粧したり

ちょっと形の違ったものは弾き出されて

捨てられたり

手直しされて


型にはめられながら


きれーに皆おんなじ形になって

工場からでると


何かのどっかで凄く小さな事に役立って


前に習えってか



ま~いっか