最近また中東情勢が予断を許さない状況です。
ニュースを見ながらふと思い出したのが「聖書アラビア起源説」という本。
私も実物を読んだことはないのですが、ネットの情報によると、ドイツの学者が「地名」を手がかりに検証した結果、聖書に登場する多くの地名は今のイスラエルではなく、アラビア半島の南西部、紅海の沿岸のアシール地方にあるそうです。しかもそれぞれの位置関係がこちらの方が整合性が高く、聖書以外のエジプトやメソポタミアの碑文などとの整合性もあるそうです。
今は砂漠しかない土地ですが、当時は今とは気候が異なりこのあたりは緑の豊かな場所で、集落が数多くあったことは考古学的にも認められていると何かの本で読んだ気がします。
細かい内容は、他のサイトに譲りますが、もしいわゆる「約束の地」が現在のイスラエルのある場所でないということになると、あそこにイスラエルを建国した根拠がかなり薄れてしまうんじゃないでしょうか。
そうするとイスラエルはもちろん、建国を後押ししたイギリスや、今現在イスラエルを支持しているアメリカはかなりバツの悪いことになってしまいます。
この本が出版されたのは20年くらい前で、当時かなり話題になったようです。
ちょっと聞くと「日ユ同祖論」的なトンデモ本のように聞こえますが、何しろ挙げている証拠の数が膨大で、感化される人も多いようです。もっとも日ユ同祖論も証拠(とされるもの)の数は多いですが。
ところがそんな本が今は絶版です。
中古品で定価の倍近い値段です。
そんなに高値がつくほどの本なら再販すればいいのにと思うのに、そうなっていません。
やはりなにか大きな力が働いているんでしょうか?
個人的にはもっと本格的にいろんな立場から検証されていいと思うのですが、なんだか闇に葬られたような感じです。
結論として言いたいのは、読みたい本があっても定価の倍出さないと買えないのが悔しいです!!
聖書アラビア起源説/カマール サリービー

¥2,940
Amazon.co.jp