広い敷地を自由に歩き回ります。
雨を聴くという名前が付いているのは
茶室です。

割れている蹲(つくばい)とは、珍しい。
これも美意識なんでしょうね。

茶室自体はシンプルに美しい造りですが、沓脱石が…ガラス!

写真を撮り忘れたので、ピンボケですが、このガラスも割れ目があります。

軒下にもガラス。

もしかして、ここで雨粒を受けて、音を聴く?

茶室の、つまり侘び寂びの、美しさ。
利休好みに倣ったようです。

しかしその茶室の入口には、プリミティブな石の鳥居。

これも、心がざわざわするアートなのですが、潜るのちょっと怖い。

木や土の質素な茶室と、ガラスと、石。

不思議な取り合わせ。


先程、夏至光遥拝隧道から見た道を行きます。

間もなく菜の花でいっぱいに。

この石塔は隠れ切支丹地蔵。

長く続く石畳みと菜の花の道。

その向こうには海。

冬至光遥拝隧道や舞台の下も通ります。

菜の花は鉄とも合う。

菜の花は海とも合う。

正面近くの石の庭園に戻りました。

ここにも割れた石。

この割れた石の先にある石舞台は春分秋分の朝日の軸線上にある。
これで四季が揃いましたね。

素敵な石の坂を下って、近づいたのは…

先程の名月門。裏側になります。

やっぱり、ざわざわする。


さて、ここまでで止める人も多そう。
というのは、地図によるとこの先、山を登ったり降りたりの健脚コースみたいだから。

私は…
しゃあない。

降りますよ。

一見して、施設なのか、物置なのか分からない小屋に出ました。
スタッフが居る…入れるみたい。
中は化石や古い道具でいっぱい。

天窓。

あ、案山子。

小屋を通り抜けると…
ガラスの社。

祀られているのは、石の棒。

この分厚い青みのあるガラスは美しいな。

小屋の裏手に回ると

大木が寄りかかるように小屋に接しています。

ちょっと怖い。

この木の根本にも先程と同じような棒があります。これの方が大きい。

祀られているのか、これも。

竜の頭のように見えました。



続く……