柳川と言えば川下りです。

川というよりクリークなので

保津川のような自然の急流下りではなく

ゆっくりと家々の間を

どんこと呼ばれる小さな舟で巡ります。

 

しつこくたくさん写真撮ってきましたので

お暇なら、一緒に舟に乗ってる気分で

お付き合い下さい。

 

*

 

 

柳川の舟乗り場は4箇所もあるという。

 

S姉に聞いて

一番老舗の舟に乗ることに。

松月というところから出ています。

出発。

 

舟には10人ほど乗っています。

私ともう一組のご夫婦以外は

香港の方々。

 

最初にそれを確かめた年配の船頭さん。

「でも私の解説は日本語オンリーで~す。」

ま、仕方ないですね。

 

ただ橋を潜るので

「頭を下げてください」という意味で

「ティーティーウー」は連発。

(でも翌日、私が別の香港観光客に

使ったら通じなかった。

「ディートウ」と言うんですって。)

 

最初のティートウ。

ここら辺は大通りに沿って川幅も広い。

通り沿いに柳が植えられ

柳川らしい雰囲気を作っています。

柳川古文書館。

 

ん?岸辺にいるのは・・・

じっと動かない作り物みたいな鷺。

(ハシビロコウかよ、というくらい

動かなかったです)

街中の大き目の川から

家の間にある小さな水路へ入ります。

 

大通りから路地へ入るような感じ。

舟は壁にぶつかったりするので

手を出すのはキケン。

すぐに次の橋が続いています。

橋くぐり、楽しい。

先ほどより、ずっとのんびりした景色になりました。

うっそうとした木々と家だけの

静かな静かな水路。

家も保存地区などではなく

ごく普通の、新旧混ぜた民家です。

でも、そこここにある石段が

この水路を身近に利用してきた

暮らしと歴史を思わせます。

ここは離れ庭と言って

この庭は水路の反対側のお宅の庭だそうです。

 

水越しに庭を眺めて、

水を越えて手入れに行くのですね。

ここのお庭はなんか、かっこいい・・

と思っていたら

とても素敵なカフェの庭でした。

後日行きました。

こんな風に生えてる木も多い。

水に映るなまこ壁も風情があります。

私は真ん中辺に座っていたので

舟の動きで水鏡がゆらいでしまいましたが・・・。

まるで小道のように

あちらへこちらへと

水路が続いています。

橋をくぐる度に

繰り返される

味わいのある風景。

ちょっと大き目のコンクリの橋を

潜るときだけ

船頭さんが歌を歌う。

 

白秋の作った童謡や

柳川にちなんだ民謡など。

 

「ここだとエコーが効いて

上手く聞こえますからね。」

 

木の橋も良いねえ。

この分かれ道にいるのは

昼寝のかっぱ。

おおっと、これはかなり低い。

ひたすらのんびりが

続いていく。

この家にも船着場が。

普通の民家ばかりなのに、

風情があるのよね。

左の先に赤レンガの連蔵が少し

見えてます。

 

撮り損なっちゃった。

いや、そういう特別な場所じゃなくても

十分なんです。

と、言い訳する。

この白い点は

翌日の白秋祭のための灯り。

柿と白壁

繁った木が作る陰の深さと

陽光と水の明るさとが幻想的にも感じる。

田中一村の絵みたい。

この辺りは整備されて

水路沿いに遊歩道になっているようです。

橋もいろいろあるし。

何だろう?

お天気が良くてぽかぽかな日。

まだまだ半分です。

続きます。