概要
日本酒造りの高木酒造が生み出した最高の米焼酎『十四代』。
十四代という焼酎について、製法や味わい、商品の特徴や製造する蔵元の歴史から紐解き詳しく解説します。
十四代と聞いて日本酒を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
ここでは、焼酎の十四代とはどのようなお酒なのかを特徴や製法へのこだわり、蔵元の歴史を振り返りながら詳しく解説していきます。
早速ですが、日本酒好きでなくても知っている超有名日本酒「十四代」、この十四代には、焼酎銘柄が存在していることはご存じでしょうか。
十四代好きや焼酎好きの方なら知ってて当たり前かもしれませんが、あまり詳しくないお酒好きの方はびっくりかもしれませんね。
十四台=日本酒というイメージがありますから、同じ名前で焼酎?!と思われるのもおかしくはないでしょう。
今回ご紹介するお酒はその「十四代」米焼酎です。
まずは、焼酎初心者の方のためにも高木酒造の歴史やこだわりから復習していきましょう。
高木酒造とは
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Takashi Fujimotoさん(@ibotch)がシェアした投稿 – 2019年 4月月8日午前4時26分PDT
高木酒造は、山形県村上市に蔵を置く酒造です。
1615年創業のこの蔵は、今年404年目を迎えた超老舗蔵元です。
日本酒を中心に製造しているこの蔵は、「朝日鷹」という銘柄の日本酒を地元を中心に販売し、地元に愛されるお酒でした。
その後、蔵元十四代目当主高木辰五郎氏によって「十四代」という銘柄の登録がされます。
ここで、数字は特許申請されても降りないのですが、この十四代という名前だけは申請が通ったという逸話は有名なお話です。
その後当主が十五代目高木顕統氏に継がれると、顕統氏は十四代の知名度を爆発的に広めます。
東京での百貨店勤務の経験を生かした顕統氏によって東京での人気を確立。
その名は全国へと知れ渡り、今や大人気の入手困難なお酒の一つを製造する老舗蔵元となっています。
そんな高木酒造が、同じ「十四代」のシリーズとして米焼酎を製造・販売します。
通常米焼酎は、九州の熊本県や鹿児島県西部を中心に製造されているお酒です。
しかし、東北地方の山形にある高木酒造が焼酎を製造するのは珍しいといえます。
そもそも日本酒と焼酎では「醸造酒」と「蒸留酒」という製造方法においての決定的な違いがあるのです。
しかし、米にこだわり製造する高木酒造において、米を原料とし、米麹を使用して製造する米焼酎を製造することは必然であったのかもしれませんね。
では、そんな高木酒造の焼酎造りへのこだわりをみていきましょう。
こだわり
十四代焼酎には、三種類の商品が存在します。
その一つ一つに妥協なき製法を取っており、日本酒十四代の製法を取り入れているというところがこだわりです。
低温蒸留を行い、じっくりと蒸留することで日本酒の十四代のようなフルーティさを出す
オーク樽で長期熟成することで洋酒のような香りと日本酒の芳醇さを出す
といった他とは違うまるで日本酒を飲んでいるかのような錯覚を思わせる製造方法をおこなっています。
この味わいは、日本酒を製造する蔵元だからこそなせる製造と味わいとなっているので
十四代の味わい
まるで日本酒のような焼酎の味わいとはどのようなものか、詳しく紹介しましょう。
日本酒「十四代」は、旨口が特徴のお酒です。
この旨み甘みは、米の旨み甘みであり、米から蒸留し造られる米焼酎は、この旨みや甘みを同様に感じることができるはずなのです。
そのため十四代の焼酎は、
酸味や甘み・旨みといった米由来の味わい
吟醸香を感じるという日本酒に近い焼酎の味わい
となっています。
そんな特徴的な味わいを持った十四代のシリーズを紹介しましょう。
商品ラインナップ
『十四代 鬼兜 蘭引 米焼酎』
十四代 鬼兜 蘭引 米焼酎(引用:Amazon)
十四代の焼酎の中で最も入手困難とされているのがこの「鬼兜 蘭引」です。
ウイスキーのようにオーク樽で長期熟成をしたのちに出荷されるこのお酒は、「蘭引」とい蒸留方法でお酒を蒸留したものを長期熟成しています。
蘭引とは、江戸時代に使用された蒸留道具をいい、陶器の鍋を三段にした蒸留器です。
この蘭引は、歴史的背景に不明な点が多いですが、はじめは琉球王国に伝わり、焼酎と同じ蒸留酒である泡盛の製造に用いられていたところを薩摩藩の侵略から本土へ伝わったとされる古い歴史のある蒸留器です。
粋な蒸留方法により生産量少なく蒸留されたお酒を、オーク樽で長期熟成したのがこのお酒です。
まるで洋酒のような芳醇で樽香の香りが上品に香るこのお酒は、アルコール度数40度と高いですが、ロックでそのコクと香りを存分に味わっていただきたい逸品です。
『十四代 隼(はやぶさ)』
十四代 隼(引用:Amazon)
低温蒸留を採用したのが、「隼」です。
50度以下でじっくりと蒸留したこのお酒は、その後熟成期間を長期設けたのち、出荷される手間を惜しまず造られた商品です。
低温蒸留と熟成を行うことで、米の旨みをギュッと閉じ込めた味わいとなります。
この米の旨みを生かした味わいこそが日本酒に近い味わいとなるのです。
『十四代 秘蔵 乙焼酎』
十四代 秘蔵 乙焼酎(引用:Amazon)
十四代焼酎の中でも比較的入手しやすいのがこの「秘蔵 乙焼酎」です。
入手しやすいといっても、生産数は圧倒的に少なく、十四代ファンや焼酎ファンがこぞって欲しがる逸品であるため常に品薄である商品です。
吟醸香が香るこの焼酎は、米の洗練された味わいと酸味・旨みがバランス良く感じることができる米焼酎であり、この焼酎もまた日本酒に近い焼酎なのです。
まとめ
十四代とは、日本酒メーカーである高木酒造が十四代の製造方法を焼酎に採用し作り上げたお酒です。
日本酒と焼酎では製造方法が全く違う中で、その中に日本酒の製法を取り入れるという大胆で、日本酒メーカーだからこそできる製造によって造られた米焼酎。
日本酒のような上品で旨みの強い焼酎となっていますよ。
まさに「十四代」の名にふさわしい旨みと製造へのこだわりといえる入手困難な米焼酎です。
十四代 秘蔵 1800ml
十四代 秘蔵 720ml
十四代 蘭引酒 鬼兜 720ml
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