概要
獺祭の世界への躍進。
獺祭とはどのような酒造所が製造するどのような味の日本酒でしょうか。
歴史と味わいを商品の紹介と合わせて解説します。
獺祭というお酒は、どのような歴史を持つ酒造所が製造しているでしょうか。
製造方法とこだわり、味わいを商品の紹介とあわせて詳しく解説します。
数ある日本酒の銘柄の中で、日本酒をあまり飲まない方でも聞いたことがある名前はいくつかあるのではないでしょうか。
今回ご紹介したい日本酒は、日本中だけでなく世界へも名が知れ渡り始めている『獺祭』です。
獺祭と聞くと、某有名芸能人が好きだと公言したことを思う方もいるのではないでしょうか。
この有名人の方の発言で若者の間にも広く名前が広まりました。
そんな獺祭ですが、まずは獺祭を製造している旭酒造についてみていきましょう。
目次
旭酒造とは
旭酒造のこだわりと改革
獺祭の製造と味わい
獺祭の商品と特徴
まとめ
旭酒造とは
獺祭(引用:旭酒造株式会社)
旭酒造株式会社は、1948年創業の酒造所です。
創業から71年目のこの酒造は、山口県岩国市の山奥に蔵を置く小さな酒造でした。
実は、旭酒造(株)となってからは70年あまりですが、この地で地酒を造り続けて200年以上となる老舗酒造なのです。
200年以上「旭富士」という普通酒を地元で売ってきた旭酒造でしたが、現在の社長の祖父が旭酒造の経営権を取得したことからこの小さな酒造所の転帰が訪れます。
祖父が現社長の父に経営を継いだ後に、旭酒造は200年以上造り続けてきた普通酒「旭富士」を生産しないことを決定します。
そして今や人気の獺祭を造るべく吟醸酒造りへシフトしたのです。
祖父から父へ経営権を継いだ当時は、まさに倒産寸前。
普通酒が地元で売れないという現実がありました。
ここで当時の社長は、需要と供給が間違っているのではないかと考えたそうです。
売れない理由として、酔うための酒という需要は少なく、味わう酒の需要が多いため普通酒は売れないと結論付けます。
しかし、ここで吟醸酒へシフトすることは容易ではありませんでした。
普通酒造りとは違い、高度な醸造技術が必要で簡単にできるものではなかったのです。
このシフトの決断から獺祭が出来上がり世に出るまで約6年もの歳月を旭酒造は要しました。
しかし、試行錯誤と改革により今や世界に羽ばたく山奥の大きな酒造所と変貌を遂げたのです。
旭酒造のこだわりと改革
旭酒造のこだわりと改革は、
酒造適合米最高峰の山田錦のみの使用
杜氏や蔵人制度の廃止と社員での酒造り
日本酒の商業ベーズ利用で初の遠心分離器の導入
の3点をあげましょう。
まず、酒造適合米は山田錦のみを使用することを徹底しています。
この最高の酒造適合米を23%まで削るという精米歩合は驚かされます。
これは当初25%の精白の予定であったものを他社が製品に24%の精白があることを知ったことから、他社にない精白をおこなうために急遽23%にしたというのです。
しかし、日本のどこにも23%まで削った日本酒は存在しなかったことで消費者だけでなく酒造業界へも衝撃を与える大きなインパクトとなり、今や獺祭の代名詞となっています。
次に、杜氏や蔵人制度の廃止です。
これは、冬に農家が出稼ぎとして酒造りをおこなっていた事で、
販売時期には製造者がいなくなり、製造できないという無駄な時間ができてしまう
酒の品質に問題がおこっても既に生産者はおらず対応できない
という事態を打開するためだったといいます。
この制度を廃止し、旭酒造の社員全員で酒造りを行うという方法に変えたことで四季醸造が可能になり、注文も品質の対処も直接リアルタイムでおこなうことができるようになりました。
最後に、日本酒の商業ベースでの遠心分離機の初使用です。
この機械の利用は、作り手の技術とこの機械の融合により、旭酒造が目指す味わうためのうまい酒が造れるようになるという信念の元導入されました。
このように、こだわりと日本酒造りの常識の改革をおこなった旭酒造が作り出す獺祭とはどのようなお酒で味わいはどのようなものでしょうか。
獺祭の製造と味わい
旭酒造が作る獺祭は、磨き二割三分というのが特徴です。
これは、上記で記したように23%まで山田錦を削るということです。
この工程は非常に繊細で高度な技術が必要なため、丸4日間もの時間をかけて精白されます。
しかしここまで削ることで、柔らかく滑らかな口当たり、香り高くフルーティであり甘みもあるさらりとした極上の大吟醸酒となります。
そして、特徴的な工程として最後の上槽に遠心分離機を使用するということです。
無加圧状態でもろみから酒を分離するため、純米大吟醸のもつ香りやふくらみといったものが壊れることなく引き出されます。
こうして作られた獺祭は、磨き上げられた甘さが引き出され、フルーティでさらりとしたのど越しの大吟醸となります。
獺祭の商品と特徴
贅沢の極みといえる獺祭の商品をいくつか紹介しましょう。
『獺祭 磨き その先へ』
獺祭 磨き その先へ(引用:旭酒造株式会社)
旭酒造最高酒とされている「磨き その先へ」は、実は精米歩合が非公開となっています。
獺祭磨き二割三分を超えるお酒として造られたこのお酒は、獺祭磨き二割三分とは別物ととらえて良いでしょう。
より甘く後味はすっきりとのど越しはより軽い味わいです。
まるで絹を紡いでいるかのような繊細さと軽さが喉を優しく通っていきます。
まさに獺祭磨き二割三分を超え究極となっているといえる逸品です。
『獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 遠心分離』
獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 遠心分離(引用:旭酒造株式会社)
獺祭の代名詞である「純米大吟醸 磨き二割三分 遠心分離」は、遠心分離機で搾ったお酒に、通常の圧をかけて絞ったお酒を混ぜているお酒です。
通常の圧をかけた磨き二割三分のお酒を混ぜることで、パンチのあるごく味と洗練された華やかさと繊細さを併せ持った複雑な味わいとなっています。
まとめ
旭酒造は、日本酒造りの常識を改革し、他社にない究極の削りで最高級で贅沢な獺祭を作り上げました。
獺祭は今や世界に羽ばたく究極の日本酒として多くの方が知る日本酒となりました。
今後さらに世界市場への拡大が期待される日本を代表するお酒の一つです。
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