概要

業界に激震を与えた酒『初亀』。

 

初亀とはどのようなお酒なのかを製造酒造の歴史やこだわり、商品や味わいから解説します。

 

初亀というお酒はどのような特徴をもつ日本酒でしょうか。

 

このお酒を製造する蔵元の歴史とこだわりから商品や味わいを詳しく解説します。

 

今回ご紹介するお酒は、『初亀』という日本酒です。

 

では、さっそく初亀を製造する蔵元の歴史から見ていきましょう。

 

目次[非表示]

初亀醸造の歴史

初亀醸造のこだわり

初亀の味わい

商品紹介

初亀 吟醸

初亀 緑 辛口プレミアム

初亀 特別純米 かすみさけ

まとめ

初亀醸造の歴史

初亀(引用:初亀醸造株式会社facebook)

初亀醸造は、静岡県藤枝市岡部町に蔵を置く蔵元です。

 

1636年に創業した初亀醸造は、今年383年目を迎える老舗蔵元です。

 

創業当時は屋号を「足名屋」とし、現在の藤枝市ではなく静岡市葵区で酒造りをはじめました。

 

現在の藤枝市へ蔵を移動させたのは明治にはいってからです。

 

その後現在に至るまで、長い間岡部町の地元に愛されてきた地元酒でした。

 

しかし、一躍全国的に脚光を浴びることとなります。

 

昭和52年初亀醸造は、当時の価格で一升一万円という超高級酒を発売します。

 

これは、昭和52年当時の日本酒の販売価格から考えると考えられないような高額な日本酒でした。

 

そのため、日本酒業界に激震が走ったのはもちろん、世の中に「日本で一番高い日本酒」として名が知れ渡りました。

 

この日本一高額日本酒は、現在発売している初亀のフラッグシップ「純米大吟醸 亀」という日本酒でした。

 

更に、現在は多くの蔵元がおこなっている「氷温熟成」のさきがけの蔵元でもあります。

 

現在地名度は全国的となりましたが、初亀醸造の目標は「地元岡部に初亀あり!」と地元の自慢となれる酒造りを目指しています。

 

初亀醸造のこだわり

 

初亀酒造のこだわりは、使用する水と米にあります。

 

まず、水は、南アルプスの伏流水を使用しています。

 

南アルプスの雪解け水が、土深く浸透し長い年月をかけて自然の濾過により不純物の少ない、やわらかな軟水となって湧き出た伏流水を地下50mの井戸からくみ上げて使用しています。

 

使用米は、

 

「兵庫県特A地区産東条山田錦」

静岡県のオリジナル酒米「誉富士」・「雄山錦」

富山県産「五百万石」

この4種類を中心として使用しています。

 

この使用する酒米すべてが厳選して選び抜かれたお米なのです。

 

特に、兵庫県東条町の特A地区は、ワインでいうグランクリュに相当する特級畑であるため、良質な畑の性格によりお米ができる場所です。

 

そのため、良質な酒米の確保が重要であるとし、東条町の良質な酒米の確保と、栽培農家を守る目的で「フロンティア東条21」という東条町農家といくつかの蔵元が連携した活動にも参加をしています。

 

地元産の酒米も、農家と連携し「雄山錦」と「誉富士」を確保しています。

 

どの酒米も農家や農協との連携をし、良質な酒米を確保し良質な酒造りをおこないます。

 

初亀の味わい

初亀醸造のこだわりの水と米を使用して作られる初亀には、もう一つ重要な存在があります。

 

それは、名杜氏といわれる「滝上秀三氏」です。

 

先代社長が求めた味わいのある綺麗な酒造りが能登流にあるとほれ込み、能登杜氏組合に直談判し紹介してもらったという縁により初亀醸造の杜氏となった方です。

 

この方の杜氏としての技術と統率力が『初亀』のブランドを支えています。

 

水・米・技術によって生まれた『初亀』という名前は、「初日のように光輝き、亀のように末永く栄える」ことを願ってつけられた銘柄です。

 

味わいは、吟醸香がふわりと優しく香り、上品で透明感を感じる味わいはキレの良さが特徴的です。

 

では、そんな初亀の商品をいくつかみていきましょう。

 

商品紹介

初亀 吟醸

初亀 吟醸(引用:IMADEYA ONLINE STORE)

酒造りに忠実な初亀醸造の想いを感じる「吟醸」は、日本酒のスタンダードという味わいです。

 

山田錦と雄山錦を使用し、60%の精白歩合で吟醸酒の基本を忠実に守ったお酒です。

 

ほのかな吟醸香と静けさを感じる旨みが膨らみをもち、余韻のキレは初亀のキレのよさを発揮しています。

 

初亀 緑 辛口プレミアム

(引用:IMADEYA ONLINE STORE)

東条町特A地区産の山田錦を使用した「緑 辛口プレミアム」。

 

こちらは、特A地区産の山田錦でありながら、「未検査米」という粒が少し小さい規格外の米を使用しています。

 

米の品質は申し分ないものであるため、米の旨みをしっかりと感じる淡麗辛口のキレの良さが光ります。

 

一口目よりも二口目のほうが旨いと感じる、飲むほどに旨い!が押し寄せるお酒です。

 

初亀 特別純米 かすみさけ

(引用:IMADEYA ONLINE STORE)

かすみがかった美しさを持つ「特別純米 かすみさけ」は、澱(おり)を残した日本酒です。

 

通常取り除く澱を少量残すことで、澱の甘みが酒に加わり、口当たりは柔らかく見た目も口当たりも粉雪のような美しい日本酒です。

 

米の旨み・甘みをしっかりと感じることができる逸品です。

 

まとめ

初亀は、初亀醸造の380年以上の歴史と名杜氏との奇跡の出会いによって確立された日本酒です。

 

初亀醸造は、昭和後期に当時の日本酒業界で最も高価な販売価格で日本酒を売り、業界と日本中を驚かせ、一躍全国的知名度を得た蔵元です。

 

ただ目標とする日本酒造りはそこにはなく、地元に愛され自慢の逸品と地元から行ってもらえる酒を目指しています。

 

そんな蔵元がこだわり抜いて造り上げた初亀の味わいは、380年以上の技術の伝統継承と長い歴史の中で蓄積されたデータにより過去も今もそして未来も生きる酒となっています。

 

 

 

初亀 秘蔵大吟醸「亀」1800ml

初亀 中汲み大吟醸

初亀 大吟醸 遊月

 

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