概要
国産ウイスキーで人気の、「ニッカ宮城峡」。
自然豊かな仙台の峡谷に設置された、ニッカウイスキーの「宮城峡蒸溜所」で製造されているシングルモルトウイスキーです。
その華やかな香りと、柔らかくて軽いモルトは飲みやすいと定評があります。
ウイスキーを飲み慣れていない人にもオススメで、飽きのこない味わいが魅力です。
「ニッカ宮城峡」の特徴、歴史や製造法、味について紹介します。
目次[非表示]
「ニッカ宮城峡」の歴史
「ニッカ宮城峡」の受賞歴
「ニッカ宮城峡」のラインナップ
「ニッカ宮城峡」の製造法
「ニッカ宮城峡」の特徴・味の魅力
まとめ
「ニッカ宮城峡」の歴史
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リトセアさん(@litsea.aroma)がシェアした投稿 – 2019年 7月月8日午後6時30分PDT
「ニッカ宮城峡」は1989年に発売されました。
「ニッカ宮城峡」が誕生するまでの歴史について紹介します。
ニッカウイスキー創業者の竹鶴政孝氏は、
「異なる蒸溜所で生まれた複数の原酒をブレンドすることで、ウイスキーはより味わい深く豊かになる」 出典:NIKKA WHISKY
という信念を持ち続けていました。
その夢を実現するために新しい蒸溜所を建設する土地を探していました。
そして、調査をした土地の候補の中から選んだ土地が、仙台市の宮城峡でした。
気候風土がスコットランドの「ローランド」に似ていることから、華やかで軽やかな口当たりのモルト原酒を作ることができると竹鶴政孝氏は感じたそうです。
とても自然豊かな場所で、仙台市内から西へ25kmほどの、山形との県境に近い峡谷です。
広瀬川・新川と2つの清流があるのが特徴です。
竹鶴政孝氏はその新川の清流でブラックニッカを割って飲み、味を確認した後に第2の蒸溜所をここに建設すると、その場で決めたそうです。
そして1969年に設立された「宮城峡蒸溜所」では 蒸溜方式にもこだわり、旧式となっていたカフェ式蒸溜機を導入します。
そうしてつくられたモルト原酒が、「ニッカ宮城峡」の華やかで洗練された香りと、まろやかで飲みやすい味わいをつくりだしています。
「ニッカ宮城峡」の受賞歴
英国で開催されている、世界的酒類コンペティションのISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で2013年、2014年と2年連続で「宮城峡シングルモルト」が金賞を受賞しています。
「ニッカ宮城峡」のラインナップ
シングルモルト宮城峡
シングルモルト宮城峡10年
シングルモルト宮城峡12年
シングルモルト宮城峡15年
宮城峡蒸溜所で異なる原酒のモルトウイスキーをつくり、その後10年、12年、15年以上熟成させたボトルです。
そして「シングルモルト宮城峡」は熟成年数を表さないボトルです。
「ニッカ宮城峡」の製造法
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竹鶴政孝氏がローランドモルトのような原酒をつくりだすと、こだわった製造法が特徴的です。
宮城峡のモルト原酒は「蒸気間接蒸溜方式」で製造されています。
「蒸気間接蒸溜方式」とはスチームを使い、上向きのラインアームをした、胴体の部分が丸く膨らんだバルジ型のポットスチルを使って約130℃で、じっくりと蒸溜する製造法です。
スチームによる、じっくりと穏やかな蒸留と、原酒に重い成分を残さない構造になっているポットスチルを使った、蒸留方法によって華やかでフルーティーな原酒を生み出しています。
それから蒸溜をする過程で、蒸気と香味成が何回も繰り返し釜に戻ることによって、洗練された香りへと変化し、独特のまろやかな味わいに凝縮されます。
このこだわり抜いた製造法のおかげで、雑味のない甘くてまろやかなモルト原酒が生まれているんですね!
「ニッカ宮城峡」の特徴・味の魅力
(引用:Amazon)
「ニッカ宮城峡」は華やかな香りと軽やかで、ほんのり甘くフルーティーな味わいが魅力です。
緑と自然いっぱいの仙台の峡谷で育まれた宮城峡モルトの特徴は、その環境にも似ていて、穏やかで軽やかな中に華やかさも持っているという、バランスがとても良いモルト原酒です。
そのバランスの良さからも飲みやすくて女性的だと評価されていますが、「ニッカ宮城峡」は、
ウイスキーをあまり飲み慣れていない人
ウイスキー独特な雑味が苦手という人
でも飲みやすいんです!
さらには 飲み飽きないという特徴を兼ね備えています。
その、まるで果実のようにみずみずしくて、フルーティーでまろやかな味わいは、人気のシングルモルトとして多くのウイスキー愛飲者を虜にしています。
味の特徴
華やかでフルーティーなシングルモルト原酒に、シェリー樽モルトと新樽モルトを加えた宮城峡モルト。
口当たりは、軽快でありながらな深みがあります。
また、ライトピートタイプの原酒なので穏やかなピートの余韻も感じさせせてくれます。
さらに、「シングルモルト宮城峡」にはローランドモルトを感じさせるとても繊細な味わいがします。
香りの特徴
りんごや洋梨を思わせる、みずみずしくてフルーティーな感じがあります。
そして華やかで甘い花のような香りもします。
また、樽由来のやわらかくて甘いバニラのような香りがします。
味の特徴
ドライフルーツを口に含んだときのようなスイートな味わいが飲んだ瞬間に広がります。
とてもなめらかな口当たりで、麦の甘さと、ほんのりとビターな感じがゆっくりと穏やかに口の中に広がっていきます。
まとめ
国産ウイスキーの「ニッカ宮城峡」について紹介しました。
華やかでフルーティーなモルト原酒を作るために製造法にもこだわりました。
シングルモルトウイスキーの中でも、軽くてまろやかで飲みやすくて飽きのこないのが魅力です。
ウイスキーを飲み慣れていない人にもオススメの「ニッカ宮城峡」です。