概要

“静寂の谷”を語源として名付けられたグレンモーレンジ

 

非常に優しくて静かな飲み心地でありながら、味わいにはバリエーションもある非常に味わい深い一品として知名度が高いスコッチウイスキーです。

 

ここでは、そんなグレンモーレンジの歴史や伝統の詳細についてまとめていきたいと思います。

 

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グレンモーレンジの歴史

グレンモーレンジの製造方法

グレンモーレンジのこだわり

 

グレンモーレンジの歴史

(引用:MHD)

スコットランドのハイランドドーノック湾の周辺に位置するグレンモーレンジ蒸留所は、1849年に創業を開始したまさに老舗と呼ばれるスコッチウイスキーブランドです。

 

冒頭でも書いた通り、ブランドはこの名前を“静寂の谷”という意味合いでつけています。

 

その味わいはもちろんのこと歴史の進み方や企業としての運営の仕方など全てにおいて“静寂の谷”という言葉がぴったりなブランドです。

 

グレンモーレンジは、実はもともとあった蒸留所を使って運営しているブランドになります。

 

グレンモーレンジの元となっているのは1738年に開設されていたモーレンジ醸造所。

 

ここを1843年にグレンモーレンジが買い取ったことから歴史が始まるのです。

 

さらに1918年にマクドナルドアンドミューアが蒸留所を買収して傘下に入ると、1931年に起こった世界恐慌が原因でウイスキー造りは危機に陥ります。

 

さらにアメリカの禁酒令も伴って、結果的には1936年までウイスキーの生産はストップする形となりました。

 

さらに1941年から1944年までは第二次世界大戦の影響で大麦麦芽が不足してウイスキーづくりができなくなったりもしました。

 

このような様々な理由から歴史の中で何度も生産がストップする事態となりました。

 

それでも経営自体は続いていたグレンモーレンジは、1976年には蒸留に使用するスチルを4基増設することができるまでに経営が回復。

 

1997年には、グレンモーレンジ社が同じスコッチウイスキーの名門と呼ばれるアードベック蒸留所を買収するまでになったのです。

 

現在、スチルの数は12基あり、これからも増える予定があるといいます。

 

沈黙の時代も長かったグレンモーレンジだからこそ、ここ数年での回復ぶりや生産性にはめまぐるしいものがありました。

 

グレンモーレンジの製造方法

(引用:MHD)

グレンモーレンジの製造方法でなによりも知っておくべきは、仕込み水に硬水を使っているということです。

 

一般的に、ウイスキーはスコッチウイスキーに限らず仕込み水には軟水が使われる傾向があります。

 

しかし、グレンモーレンジが硬水を使用しているのには、ブランドの製造方法の強いこだわりがあるからなのです。

 

グレンモーレンジはほかの蒸留所と比べると珍しく、およそ8メートルにもなる非常に長い筒状のスチルを使用しています。

 

このスチルを使用して蒸留するにあたって、水の性質や味わいを壊さないようにするためには、一般的な軟水ではなく硬水が適していたのです。

 

硬水を使用してウイスキーの仕込みをする蒸留所は非常に少なく数が限られています。

 

一方、この独特のスチルで蒸留をしたウイスキー原酒の熟成方法は一般的で、バーボン樽やホワイトオーク樽を使用してしっかりと熟成されます。

 

熟成の量は少なめで、少量のウイスキー原酒をじっくりと時間をかけて熟成することでより味が濃く濃厚でかつ飲みやすいマイルドさを生むことができるのです。

 

グレンモーレンジはウイスキーづくりの教科書からは少し逸脱した方法で製造をしていますが、だからこその旨味と優しい味わいが再現できるのです。

 

ヴィンテージ原酒ができあがると、数十~数百にも登るグレンモーレンジの原酒をバッティングする作業に移ります。

 

グレンモーレンジのヴィンテージ品はほとんどがバッティングされたものですので、ラベルに記載されている熟成年数よりも長い傾向があります。

 

例えばグレンモーレンジ10年ですと、10年以上の熟成年数を経ているウイスキー原酒をバッティングしているということになります。

 

ですので、グレンモーレンジ12年や15年、もしかするとそれ以上の熟成原酒が入っている可能性もあります。

 

ウイスキーはその時そのタイミングで味わいは大きく変わってきます。

 

その味わいに合わせた原酒をバッティングするため、味のバランスが取れるならたとえラベル表記の倍のヴィンテージ原酒だったとしてもボトリングされている可能性があります。

 

グレンモーレンジのこだわり

グレンモーレンジ シグネット

(引用:MHD)

 

グレンモーレンジのこだわりはなんといっても上記でも紹介した硬水を元に作り上げているウイスキー原酒です。

 

硬水は一般的には成分の性質上、お酒を作るのにはあまり適していないと言われています。

 

しかし、そんな硬水をグレンモーレンジはうまくコントロールをして、さらに軟水では表現できない口当たりと味わいを再現することに成功したのです。

 

軟水では、現在人気を誇っているグレンモーレンジの味わいは再現することができません。

 

シングルモルトで世界シェアが4位と言われているグレンモーレンジは、その珍しい味わいと製法も人気の理由となっています。

 

 独特のスチルを使用しているから美味しいウイスキーが作れない。

 硬水を使っているから味わいにえぐみがある。

このような固定概念を全て覆して、ブランドとして大切にしているスチルを生かした製法を考え抜いたのが、グレンモーレンジの最大のこだわりと言えるでしょう。

 

だからこそ、そのこだわりに賛同をするファンも多く、日本でもスコッチウイスキー好きなら一度は飲んでみたいブランドとして名前が上がるほどになったのですね。

 

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