概要
日本でも知名度が高く人気があるウイスキーブランドの1つがゴードン&マクファイルですよね。
ブランド性も高くて特別な時に飲みたいと感じる方も多いゴードン&マクファイルのウイスキーですが、意外と知られていないのがそのこだわりです。
ここではゴードン&マクファイル社がこだわり抜いている製法や歴史をまとめていきたいと思います。
目次[非表示]
ゴードン&マクファイルの歴史とは?
ゴードン&マクファイルの製造方法とは?
ゴードン&マクファイルのこだわりとは?
ゴードン&マクファイルの歴史とは?
ゴードン&マクファイル(引用:株式会社ジャパンインポートシステム)
ゴードン&マクファイルは、1895年に生まれたスコットランド原産のスコッチウイスキーです。
約120年ほどの歴史があるゴードン&マクファイルですが、その歴史の中でのほとんどをシングルモルトウイスキー造りに費やしてきました。
そのため、スコッチウイスキー界の中ではゴードン&マクファイルは“シングルモルトのパイオニア”と呼ばれるほどの存在になっています。
創業当初からシングルモルトにこだわりを持ってウイスキー造りをしてきたゴードン&マクファイルですが、特にブランドの中でも有名な銘柄といえば【コニサーズチョイス】です。
これは1968年に発表された伝説の銘柄で、大きな人気と知名度を誇るウイスキーです。
コニサーズチョイスが生まれてから、家族経営をしていたゴードン&マクファイルも勢力を伸ばし始めました。
ゴードン&マクファイルの特別なデザインでラベルが製造されていたコニサーズチョイスももちろん人気がありました。
また、コニサーズチョイス発表ののちに新たに生まれた蒸留所ラベルもまた人気がありました。
ウイスキーの生産者からの許可をしっかりとったラベルを使用していることから多くのファンの注目を集めました。
現在も生産され続けている限定ラベルも少なくなく、その根強い人気と生産者たちのこだわりが垣間見えるのがゴードン&マクファイルのウイスキーになります。
2018年には、創業当初からの商品のラインナップを見直し、新たにリニューアルもしました。
ゴードン&マクファイルはウイスキー界の老舗でありながら、まだまだ成長を続けているブランドなのです。
ゴードン&マクファイルの製造方法とは?
ゴードン&マクファイル(引用:株式会社ジャパンインポートシステム)
ゴードン&マクファイルは大麦麦芽にたっぷりと水を吸わせ、その後に空気をしっかり吸わせることで大麦の呼吸をうながします。
全体的には44パーセントほどの水分保有をさせることで、大麦の甘みと深みを増やしていきます。
8時間ほどかかるこの工程を何度か繰り返すことで、ゴードン&マクファイル社のウイスキーを作るために最適な大麦を作り上げることができるのです。
こうして作り上げられた大麦を乾燥させるためには、ガスなどの燃料とともにピートが用いられます。
ピートを使用して乾燥しているため、ゴードン&マクファイルのウイスキーには苦味の効いたピートの香りが強く残ります。
銘柄によってピートを焚く時間などは異なってきますので、香りの強みはそれぞれで異なります。
ゴードン&マクファイルは昔は自社で精麦をしていましたが、昨今はモルトスターに精麦の業務だけは委託するようになりました。
こうすることで、強くこだわるべき部分は自社で行い、他の部分は細かい製法を伝えた上で業務依頼をするという形をとることができます。
これにより、効率よく品質を落とさずに作業を行うことができるようになってきたのです。
1990年を過ぎた頃には、精麦や乾燥を行う蒸留所はほぼ稼働しなくなり、建物だけが残される形となりました。
仕込みから始まり大麦から搾り取られた汁が作り上げられます。
そして発酵をする工程の中で酵母を加えることによってもろみを作り出すのです。
仕込みは不純物の除去などを行う関係からも、2度3度と何度も繰り返されます。
こうすることで味わいも香りも滑らかなウイスキー原酒が出来上がってきます。
ゴードン&マクファイルはウイスキーの発酵に48時間〜70時間もの時間を費やします。
発酵の時間が長いほど、出来上がるもろみの酸味は強くなると言われており、銘柄の味わいやこだわりによっても発酵時間は変わってきます。
さらに行われる蒸留では、ゴードン&マクファイルでは単式蒸留器が用いられます。
単式蒸留器はウイスキーの蒸留機としては一般的な形で原酒を詰めている釜とその原酒を冷やすための冷却器がつながっている形をしています。
容量は最小の単式蒸留器でも2000リットルは入ると言われている大容量なため、非常に取り扱いもしやすく工程の時間もかからない特徴があります。
ゴードン&マクファイルのこだわりとは?
ゴードン&マクファイル(引用:Amazon)
ゴードン&マクファイルでは特に熟成の工程に力を入れています。
パンチョン樽やシェリーバッドなど入手困難でありながら、ウイスキーを熟成するには非常に適している高価な樽を使用して熟成をしています。
そのため、味わいは深くて香り高く、さらに口当たりはまろやかな味わいになると言われています。
熟成を長期間重ねることによって、ニューポットが持っていたエタノール臭を和らげ、気にならないくらいに寝かせる。
これがゴードン&マクファイルの熟成方法の1つです。
また、ホワイトオーク樽やミズナラ樽も好んで使用する傾向があり、その樽を使用しているだけでもウイスキーとしての高級感は増してきます。
味わいはもちろんですが、熟成に使われる樽を基準に商品選択をするファンもいらっしゃいます。
ですので、さまざまな樽を用いた銘柄が存在するゴードン&マクファイルはまさに万能なブランドだと言えるでしょう。
ゴードン&マクファイル スペイモルト フロム マッカラン 1950/1967/1980
ゴードン&マクファイル マクファイルズ 50年/グレングラント 50年
ゴードン&マクファイル マクファイルズ 40年
ゴードン&マクファイル リンクウッド 25年 蒸留所ラベル/15年
ゴードン&マクファイルモートラック 1963