概要
日本でも有名なスコッチウイスキーの1つとして名前が挙げられるのがポートエレンではないでしょうか?
クセがなく飲みやすいウイスキーとして勧められた方も多いかと思います。
ここでは日本でも人気が高いポートエレンが生まれた経緯やブランドのこだわりなどについて紹介をしていきたいと思います。
目次[非表示]
ポートエレンの歴史
ポートエレンの製造方法
ポートエレンのこだわり
ポートエレンの歴史
スコットランド国旗
ポートエレンは、スコットランドの中でもウイスキーづくりが盛んだと言われているアイラ島に蒸留所を構えています。
アイラ島はスコッチウイスキーの6大生産地の1つと言われるほどウイスキーづくりをしている地域であり、気候や地形が非常にお酒づくりに適しているのです。
そんなアイラ島の港の名前を取って名付けられたポートエレンは、1825年に創業を開始した、もうすぐ200年の歴史を持つブランドなのです。
しかし、1929年にはかなりの人気を博していながら生産が一時ストップすることとなりました。
はっきりとした理由は告げられていませんが、工場がパンク状態にあった可能性が高いと言われています。
その後、一時は1967年に再びウイスキー生産が始められましたがこれは束の間のことで、1983年には完全に運転を停止し蒸留所自体も閉鎖する形をとることとなりました。
そのため、続いていれば創業200年も目前だったブランドですが、現在は閉鎖されてしまっている状態なのです。
閉鎖前に作られていたポートエレンのウイスキーは数に限りはありながらも、樽の中で眠っており少量ずつ市場に出回ることはあります。
ただし、当たり前ですが生産はされていませんので昨今は非常に希少なウイスキー原酒ということで残りわずかとなり、希少価値と価格が高騰していっているのが事実です。
希少なウイスキーでありながら生産はもうされることはなく、そして少しずつ市場に出回っていることから貯蔵されている原酒の熟成年数は長くなっていっています。
つまり、蒸留所を閉鎖した時よりもウイスキー原酒の価値も品質も上がっているのです。
このように、ポートエレンのブランド自体の歴史は止まっていますが残されたウイスキー原酒は現代においても非常に人気が高くて高級感のあるお酒として語り継がれているのです。
ポートエレンの製造方法
大麦
ポートエレンのウイスキーは、アイラ島で栽培される大麦麦芽を原材料として製造されています。
この貴重な大麦麦芽を、ピートを焚いた熱と煙でしっかりと乾燥させて香りづけされたのが、ポートエレンのウイスキーの元となるのです。
乾燥された大麦は一度細かく粉砕され暖かい水に浸し、そして絞られることで麦汁が作り出されます。
乾燥の際にピートを使うことで、原材料の大麦麦芽にしっかりとした香りと味わいが付きますので麦汁にもその風味が移った状態で絞られます。
このピートの焚き具合によって、仕上がりのピーテッドの度合いも異なってきます。
これについては銘柄によってピーテッドの度合いが変わりますので好みによってボトルを選ぶと良いでしょう。
こうして作られた麦汁は、蒸留機に詰められて蒸留が行われたのち、その仕上がりによって熟成の年数や熟成樽が決められます。
ここではポートエレンの専門のブレンダーたちがしっかりと仕上がりの味を見た上で、その後の熟成の道を決めていきますので、必ずしも需要に沿った銘柄が生産されるとは限りません。
その時、その条件で出来上がったウイスキー原酒の味を見て、最適な熟成を行なっていくのがポートエレンの製造方法です。
熟成のあとはバッティングの作業がありますが、ポートエレンではシングルモルトやピュアモルトも生産されていますので必ずしもバッティングするとは限りません。
こちらもブレンダーの判断によって配合する原酒の割合や配合の有無などが決まってきます。
ポートエレンのこだわり
ポートエレン24年 1978-2002 2nd
(引用:Amazon)
一番のこだわりは、ピートの焚き方です。
ポートエレンでは、上記でも紹介した通り乾燥の際にはピートを使用して熱風で焚きあげます。
ただ、その際に出来るだけ低温で燻製を行うことで大麦にピートの香りや風味を浸透させるのです。
そのため、ポートエレンの乾燥の工程で出る煙の色は青色だと言われています。
これは効率とすれば非常に悪く、時間も手間もかかる作業になります。
ですが、高温でさっと乾燥させるのではなく低温でじっくりと時間をかけることがより大麦に強い浸透力を与えると言われているのです。
こうして作られたポートエレンのウイスキー原酒は、他のウイスキーでは感じられないようなフレーバーを再現することができるのです。
乾燥している時の香りは非常に強くて煙も強いと言います。
初めて見た人は驚くというほどの見た目です。
しかし、この工程があるからこそポートエレンは蒸留所閉鎖後も不動の人気を誇り続けているのだと言えるでしょう。
ポートエレン 22年 レアモルトセレクション 買取
ポートエレン 17年 ケイデンヘッド 買取
ポートエレン 17年 シグナトリー 買取
ポートエレン 17年 ウイスキーハウス 買取
ポートエレン 17年 プロヴェナンス 買取