概要

バランタインと言われると、日本でもよく目にするスコッチウイスキーのブランドですよね。

 

バーや飲み屋に行くと、ウイスキーとしてはバランタインを取り扱っているという店舗も少なくありません。

 

そんな日本人にも馴染み深いバランタインですが、実は現在に至るまでにはさまざまな苦難があったのです。

 

そこでここでは、知名度の高いバランタインの知られざる歴史とこだわりについてまとめていきたいと思います。

 

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バランタインの歴史

バランタインの製造方法

バランタインのこだわり

バランタインの歴史

(引用:サントリー)

バランタインは、1809年に創業者であるジョージ・バランタインによって作り上げられました。

 

ジョージはローランド地方の農業を務める両親の元に生まれ、13歳の若さで食料品店に奉公に出ます。

 

ここで食料品はもちろんのこと流通についての知識と経験を積んだジョージは5年後に独立を果たします。

 

独立してからは、食料品やお酒を取り扱う商店を経営し始めました。ここがバランタインのウイスキーとしてのブランドの拠点となります。

 

1853年に世界初のブレンデッドウイスキーを開発した同業者がいたことで、ジョージは刺激を受けて1869年に自分がブレンダーとしてウイスキーを作るための蒸留所を構えます。

 

ジョージが作り上げていたのもブレンデッドウイスキーで、この頃からスコッチウイスキー市場ではブレンデッドウイスキーが一般的なウイスキーとなっていきます。

 

1895年には、あのヴィクトリア女王によって皇室御用達のウイスキーとして認められるようになりました。

 

1919年、ジョージは共同経営社であったマッキンレー商会にブレンデッドウイスキーの権限を譲渡します。

 

ここで、ジョージの名前をとってつけられたバランタインのブランドは、バランタイン一家からは手放されることとなったのですが、ジョージの意志を継いだマッキンレー商会はウイスキーの名前をそのままバランタインとして使い続けました。

 

その後、カナダの企業に渡ることもありながら、現在の所有権を持つリカール社に買い取られることで落ち着きを見せました。

 

1937年にはバランタインのヴィンテージ品を作り上げるなど、強いブランド力を見せつけます。

 

このバランタインのヴィンテージ品はのちに、同じくスコッチウイスキーとして有名なアードベックやグレンカダムなどの中核として扱われるようになっていくのです。

 

バランタインの製造方法

バランタイン 大麦

(引用:サントリー)

バランタインを作り上げるために必要な大麦は、まずきれいな水につけることで発芽を促されます。

 

こうして作られた大麦麦芽をキルンと呼ばれる乾燥塔で乾燥させられます。

 

現在ではこの乾燥塔を使うことは少なくなりましたが、この乾燥塔は今でも残っておりスコットランドの各所で見られる乾燥塔はウイスキー蒸留所の証とも言えるのです。

 

こうして乾燥された大麦麦芽は再び広げられて下からピートを焚くことで香りづけされていきます。

 

ここまでの仕込みが終わると、次に発酵の工程が待っています。

 

発酵の際には酵母が使われており、ここで麦汁にアルコールが加えられていきます。

 

発酵が終わると一旦、ウイスキーづくりの工程は落ち着きますが終了ではありません。

 

続いて行われる蒸留では単式蒸留器によって二回、蒸留が行われます。初留を終えてすぐに再留が行われ、単式蒸留器によって綺麗にろ過がされます。

 

このようにして作られたウイスキー原酒は黄金色をしており、輝きを見せます。最後に熟成の段階に入ります。

 

バランタインでは、アメリカンオークなどのオーク樽を好んで使う傾向があります。

 

熟成されたシングルモルトウイスキーは、シングルモルト同士で樽を厳選してバッティングすることもあれば、トウモロコシを原材料としたグレーンウイスキーとバッティングされることもあります。

 

ブレンデッドウイスキーに対するこだわりがあるバランタインだからこそ、バッティングする樽のバリエーションも多く、バランタインのウイスキーを調合できる職人は数が限られていると言います。

 

バランタインのこだわり

バランタインの飲み方

(引用:サントリー)

バランタインでは、スコッチウイスキーならではのスモーキーさに重きを置いています。

 

というのも、スコッチウイスキーにとってピートのスモーキーな香りと苦味のある味わいはまさに命といっても過言ではない風味になります。

 

しかし、ただ苦くてスモーキーなだけではクセが強いだけのウイスキーとして扱われ、世界的な需要を見込むことはできなくなります。

 

そこで、バランタインでは使用する木材に非常にこだわりを持ち、火を焚いても白い煙が出て嫌な香りや強い香りが出ないような材料を厳選しています。

 

このようなマイルドな香りのピートを長時間かけて焚くことで、ピートらしい香りはしっかりとつきながらもクセやえぐみなどはほとんどない飲みやすいウイスキーに仕上がるのです。

 

ウイスキーが好きなスコットランドの人々はもちろんのこと、日本をはじめとする世界にも愛されやすい優しい味わいのウイスキーを作り上げることが、バランタインのこだわりなのです。

 

バランタイン 21年 陶器ボトル

バランタイン 30年 ベリーオールド

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