メトロレプュブリック駅。それは便利な駅だが、構内や広場が広くてどこに行っていい

のか、まるで地下鉄飯田橋駅で迷ったみたいだった。もちろん「ソルティ」の看板を見な

がら移動する。大きな地下鉄駅はこれだから嫌だよねとぶつぶつ言いながら歩き回る。

唯一良かったことと言えば、構内を歩いていて跨線橋みたいなところに出たことだ。少し

待っていると、メトロがやって来て、そしてトンネルの中に消えていった。ハリーポッターを

思い出してしまった。

 

 ようやく外に出た。この日も天気が良くとても暑かった。道路標識を見るとリヨン駅・バス

チュー駅と書いてあったので、そちらの方にはいかないようにして歩いた。広場はデモの集

会にも使われるので、とにかく広かった。リヨンに行った時の広場を思い出した。広場が広い

ということは、間違った方向を歩くと、戻ってくるのがとても大変ということだ。頭の中でサンマ

ルタン運河は左手になるなと思いながら、覚悟を決めて歩いた。

 

 きっと7・8分歩いたんだと思うが、このまま歩いていいものなのか不安になり、前を歩く人に

(勿論現地の人みたいだが私のつたないフランス語は通じなかった気もする)聞くが、首を横

に振って行ってしまった。暑いので丁度日陰にあったベンチで一休み。諦めてアパートに戻る

かもう少し行ってみるか、休憩を兼ねて悩んだ。私の個人旅行で彷徨と言うかさ迷い歩いた経

験は何度もあるので、暑さで具合が悪くない程度に探すことにした。ちなみに後から地図で調

べると、私が歩いたのは、Avenue  de  Républiqueだった。

 

 ちょっと歩くと交差点だった。どちらの方に歩いて行ったらいいか、また地図を思い浮かべて前

方を見ていると、緑地帯がずっと続いているのが見えた。やった!彷徨しなくてよかった。右に見

えたら悩んだが左なので安心して歩いた。

 

 (1)と(2)を合わせても1時間半程度の話だが、けっこう小さな思い出が詰まっていた。