皮膚筋炎と抗体
すみません、前の記事で血液検査について付け足すのを忘れていたのですが、一応基準値内ではあるのですがeGFRが治療開始してから110くらいから60後半〜80後半を行き来して若干腎機能が落ちているのが個人的には気になります。プログラフは腎で代謝されるのでプログラフの副作用だと思うのですが、、、以下は私が気になっていたことについて新しいことがわかったので自分のためにまとめました。専門的なことが気になる人もいれば情報になるかなと思って気持ち少ーしだけわかりやすく書きましたがぼやきみたいになりました笑皮膚筋炎では、皮膚症状以外に抗ARS抗体は筋力低下、間質性肺炎、関節炎、発熱など典型的な症状が現れたり、抗MDA5抗体は筋炎は無症候性だけど急速進行性間質性肺炎を伴うのを特徴だったり、抗TIF1γ抗体は小児と高齢者に多く、がんを合併しやすいけど間質性肺炎は合併しにくい、などの特徴があることはご存知の方が多いと思います。が、皮膚筋炎に詳しい先生からすると、皮疹の見た目で大体どの抗体かなんとなくわかる先生も多いらしいです。そこで、顕微鏡でミクロで見ても違いがあるのかな(炎症が起こっているところに集まっている炎症細胞とか物質に違いがあるのか)、と個人的に気になっていたのですが、抗体ごとに違いがあることがわかったようです。皮膚筋炎の皮疹から病態を予測する 自己抗体別の症状の特徴を特定筑波大学のお知らせ上が情報サイトで簡潔にまとめてあり、下の筑波大学のサイト上ではPDFのプレスリリースで詳しく説明してあります。詳しすぎるので1ページ目の研究成果だけご覧になられても良いかもしれません。1型インターフェロンが抗MDA5抗体患者の血液中に多く発現していることは少し前にわかっていたらしいのですが、実際に皮疹の組織にも多く集まっているようです。1型インターフェロンを抑制するのに効果的なのがトファシチニブ(ゼルヤンツ)で去年くらいから抗MDA5抗体の従来の治療法を行なっても病気を抑えることができない患者さんに対して日本でも実験的に使っている施設があるようです。驚いたのは、「I 型インターフェロンは、従来より皮膚筋炎病態への関与が示唆されていますが、抗体医薬が開発され臨床 試験が試みられたものの、不成功に終わっています。これは、皮膚筋炎の中でも、I 型インターフェロンの病態への関 与がない抗 ARS 抗体陽性例を試験に含めているためと考えられます」(プレスリリースの今後の展開より)てところです。治験対象を抗MDA5抗体陽性患者のみに限定したらこの抗体医薬は承認され、復活するかもしれないなーと思いました。また、このように、抗体毎に関わっている炎症物質が明らかになれば、治療ターゲットがそれぞれの抗体で細分化され、まだまだ対症療法には変わりないけど、よりターゲットを絞った治療ができるのかなと思いました。少し話が逸れますが、間質性肺炎も疾患や抗体ごとに進行度合いや性格が違うらしいです。実際のCT画像の特徴も個人差もありますが、抗体ごとに違ったりするって先生が言ってました。炎症が強かったり、線維化が強かったり…。炎症が強いとステロイドが抗炎症作用を持っているので、ステロイドが効く反対に線維化が強いとステロイドが効きにくい。強皮症肺では線維化が強いので、特発性間質性肺炎に使われる抗線維化薬であるオフェブが最近、保険承認になったようです。全身性強皮症に伴う間質性肺疾患に対する適応追加承認を日本ベーリンガーインゲルハイムのオフェブが取得早く免疫抑制系の薬じゃないものが発明されてほしいなあ。そのためにはどうやって病気が起こるのか全て明らかにならないといけないのですが、一日でも明らかになってほしいです。医療現場の就労ではワクチン接種が当たり前なのですが、免疫抑制剤を飲んでいると風疹や麻疹などの生ワクチンが打てません。発病前にワクチンを打っていたのですが、治療で抗体価が下がっているかもしれない+今後薬を飲んでいる限り打てないので心配です…お金が結構かかるのですが風疹や麻疹などの抗体価を1回測定しに行こうと思ってます。また、抗体を調べて分からなかった方はまだご自身の抗体が世間で特定されていない可能性が高いらしいです。秋に皮膚筋炎の抗体について研究しているT大を見学した時、そこの先生が新たに抗体を発見したから論文に載せる、とおっしゃっていました。今まで見つかってきた抗体は患者数が多いので先に見つかっただけのようです。T大だけでなく、実際に研究して新しい抗体を発見しようとしている大学は多いらしいので、これからどんどん皮膚筋炎でも、他の膠原病でも新たな抗体が明らかになるのかな〜と思います。ちなみに、抗体毎の性格について思い出したのですが、自分の抗体のことばかりで申し訳ないのですが、研究している先生は、抗MDA5抗体は皮膚筋炎ってより、潰瘍ができたりと血管障害が強くて血管炎の性格が大きいから、抗MDA5抗体陽性血管炎って言っていいくらいだね〜と言ってました(血管炎って病気も膠原病であるんです)