古時計が復活
20年以上前にフリーマーケットで手に入れた古い時計。
焦げ茶色のアンティークな木調仕上げのボディ。
縦長40cmぐらいの高さのボディ。
下2/3は小物を収納できる引き出し2段。
上1/3が時計の文字盤。
ただただ時刻を表示するだけで余分な機能は一切無い。
単2電池1個で駆動するトランジスタ式であり、クウォーツ式ではない。
数年前に、確か動かなくなって、収納の奥にしまったままであった。
動かないといっても、すぐに廃棄する気にならなかったのである。
物を捨てることは罪悪感を覚えるのである。
たとえ、時計の機能はなくなっても、小物入れ兼置物として扱ってやってもよいのではないか
といった感覚であった。
ところで、この頃、いつのまにか使わなくなった古い物を修理したり、再調整したりして
生き返らせると少しだけ気持ちが良くなるので、やってみたのである。
動かないはずのこの時計が、不思議なことに、単3電池+単2に化けさせるアダプタを使った
ところ、秒針が動いたのである。
(アダプタは、100均で入手可能、腹巻きの様なものである。)
いつの頃からか電池といえばほとんどが単3か単4の時代になっていて、単2は買うのが
億劫になっていた。そのため、電池切れになった際に、手元に単2電池が無いので使わなく
なっていたのを、壊れたという認識にいつのまにか変化してしまっていたのであろうか。
秒針が動いたということで、ほこりを払ってやって、電池ボックスの両電極のサビを落として
やるなどしてから、数日のテストランをやってみた。
針が止まることは無かったが、おおむね1日で1分遅れるのであった。
やはり駄目かと思ったが、微調整つまみが付いているので、大きく進ませる方向に回して
やった。何せひとメモリ5秒のつまみなので、一日で現状のペースを1分速くすることができるか
やってみるしかなかった。そして、再び、テストランである。
結果、良好のようだ。
ただし、本来単2で動作させる時計を単3でやっているので、電池が何ヶ月、いや何日もつのか、
監視中である。