システム開発はなぜトラぶるか No7;調査検討のし過ぎ | pascal990のブログ

pascal990のブログ

ブログの説明を入力します。

システム開発はなぜトラぶるか No7;調査検討のし過ぎ

新規性の高いテーマに基づく開発の場合、
世界初、国内初、業界初、前例の無いといったいわゆるタイトルを狙う様なシステムの場合、
どうしても、調査、検討、研究期間がかかってしまいがちです。
中期3年から5年といったスパンで計画する場合などです。

・経済状況
・市場動向、市場ニーズ
・技術動向
・開発インフラ
・競合他社動向や商品化戦略

といったことは、1年経過するだけで顕著に変化しても不思議ではありません。

ですから、やっと出来上がった頃には、既に陳腐化していたり、
我が方が完成していない段階で他社が同等な製品をリリースしてしまうという
事態があり得るわけです。

歴史的に見ても、

・真空管→トタンジスタ→IC時→LSIと集積度アップ、性能向上、コストダウン
・オイルショック
・ドルショック
・バブル崩壊
・金融機関の破綻
・株価暴落
・リーマンショック
・経済のグローバル化
・メインフレームから分散処理にシフト
・PCの出現
・インターネットの出現
・オープン技術、オープンソースの台頭
・アナログからデジタルへ
・Windowsの普及
・携帯電話の出現
・スマートフォン、タブレット端末の出現
・オブジェクト指向技術の進展
・IT技術の適用分野の変化、拡大;定形業務から非定形業務へ、モバイル化など
・スタンドアロン→クラサバ→Web→クラウド、仮想化

思い返せば、1~3年刻みで次々と劇的な変化が起こり、その度に、栄枯盛衰、勝者が敗者に、
不利が有利に、有利が不利に、攻守が交代し、
その度合いはますます激しくなってきています。

そのため、
「じっくり確実に」型の取組みも重要ですが、
それと合わせて、
「短期決戦」型や「リアックション」型の取組みも必要でしょう。
また、やったことは、10割100%成果を出すことを期待するのではなく、
勝率XX%、打率YY率といった考え方、歩留まりでの評価方式を
考える必要もあるでしょう。

そのためには、自社単独でゼロから研究、開発するのではなく、

企業間連携や買収といった企業経営レベルの離散集合することが重要な時代であり、
個々の技術者の有り方についても、影響を受けざるを得ない時代になっています。