通称「Le train jaune (黄色トレイン) 」と呼ばれるこの電車は、その名の通り鮮やかな黄色と赤色のラインでデザインされています。この黄色と赤の組み合わせは、このあたり一帯からスペインの北東部まで広がるカタルーニャ文化圏のシンボルカラーで、旅の途中、同じ色合いの旗に何度も出会いました。
前日に宿泊していた県内の都市ペルピニャンから早朝の電車でセルダーニュ線の発着駅であるヴィユフランシュまで約一時間かけて向かいました。
20世紀の初めに地域の孤立化を防ぐ目的で建設されたセルダーニュ線ですが、存続の為に1980年代から観光にも力を入れてきたようです。
ヴァカンスシーズンという事もあり、この日もヴィユフランシュ駅のチケット販売所には大行列が.....私の目的地である最終着駅のラ・トゥール・ドゥ・キャロルまで向かう電車は、これを逃せば次は夕方。列に並ぶ間、ハラハラ・ドキドキ止まりませんでした。
ヴィユフランシュ駅で発車を待つ黄色トレイン。駅周辺には高い山々が立ち並んでいました。
私が乗った屋根なし車両。
向かいに乗り合わせていたローマから来たというご夫婦、とても優しくサンパッティクな人達でした。
おかげさまで楽しいひと時を過ごせました。ありがとうございますv(^-^)v
発車予定時刻から約15分を過ぎ、駅に居た乗客全員を待っていたのであろう黄色トレインはやっと走り始めました。
セルダーニュ線はヴィユフランシュ駅から蛇行を繰り返しながら標高の高い所へと進んでいきます。
終点ラ・トゥール・ドゥ・キャロル駅とのちょうど中間に位置する「Bolquere」という駅はフランス国鉄(SNCF)の中でも最も標高の高い駅とされているようで、その高さは1593mにまで達するそうです。
お天道様を近くに感じながら...
ただただ広がる絶景に心を奪われてしまいました。
Gisclard橋は絵葉書にもよく使われるセルダーニュ線の名所。
カメラの準備をしていなかったのと電車の揺れで、こんな写真しか撮れませんでした.....
途中、ヴィユフランシュ行きの黄色トレインとご対面。
ここで乗り換えてヴィユフランシュに戻る人達も。
車内もとっても素敵な黄色トレイン。ライトやカーテンも黄色で合わせてあります。
車窓に広がる風景にもまた味があります。
果てしなく広がる高原。
とても素敵だったので、ついつい撮ってしまいました。
線路は続くよどこまでも~♪
今回、車中から眺めた景色の美しさは勿論のこと、それと共に印象的だったのが優しく響き渡る警笛の音でした。村沿いでは「プップッー」という音に振り返り電車に手を振る母と子の姿。
時間をかけて黄色トレインは沿線に暮らす人々の生活の一部となってきたのかな.....そんな事を思い巡らせながら約3時間半のセルダーニュ線の旅は終りを迎えました。
お疲れ様!! 黄色トレイン。また、いつの日にか会いに来ます。
























