私はチャイムが鳴ると同時に帰りの用意を済ませた
ガラッ
「一緒に帰ろうーっ!」
勢いよく扉を開けたのは私の友達
私はちょっと驚いたがすぐ友達の方に行き一緒に昇降口に向かった
廊下では私と友達の世間話や恋愛話、噂話などが響いた
まさに日常の光景である
が、そんな日常にも妖怪や幽霊は実在する
私はそんなことを思い出すと友達とちょっとした怪談話をし始めた
「そうだ、知ってる?」
「え?何が?」
「この前天狗がこの学校に出たんだってー!」
「嘘っ、本当?」
「うん、本当」
天狗かあ・・・
天狗というのは鴉のような羽根がはえていて鼻が長い、というのくらいしか聞いた事が無い
「それで、その天狗を目撃した人は気づいたら病院のベッドに居たんだって!」
「えぇ~、怖いねー」
「まあ、会わなければいいんでしょ?怖くなんかないよ!」
「いやいや、どこで会うかも分からないでしょ~」
笑いながら話をしていると昇降口まで着いた
私達の教室から昇降口までは結構遠い
でも、話なんかしているとあっという間に着く
そんな小さなことも放課後のちょっとした楽しみでもある
「あ・・・」
「あれ?どうかした?」
「あ、ごめん、ちょっと教室に忘れ物しちゃったみたい。先に外出てて」
「オッケー、んじゃあ待ってるね」
私は急いで教室に向かった
ガラッ
教室の扉を友達が入ってきたときのように勢いよく開けた
机の中に手を入れるとある物を取り出した
私はそのある物を手に取ると急いで昇降口へ向かった
「あ、忘れ物取って来た?」
「うん、ごめんね~」
「大丈夫だよー」
友達が私の前を歩いている
私は何故かその姿を見ていると
何故か
殺したくなる
グサッという音と同時にポタポタと血が地面に垂れる
私の忘れ物は包丁
その包丁で友達の背中を刺した
私はその包丁をどんどんと前へ押して友達の体を貫通させた
そしてそのまま抜いた
また、抜くと同時に大量の血が友達から噴出した
何故なのだろう
私は笑っていた
万遍の笑みを浮かべながら真っ赤な色に染まった手が包丁を握っている
そして今度の私は
自分の首を切り落とした
その場は真っ赤に染まっていった
そして気づいた
本当に怖いものは妖怪や幽霊、天狗でもない
自分自身だということに















