陽の光に透ける 頬の産毛が

綿毛のようで


儚い愛らしさとは 縁遠い 

ずっしりとした 重みに


また 顔を埋めて


ほんわり香る みるくの匂いが

私の奥の ひび割れに沁みていく



私が生きてきた

全ての後悔と 過ち


それら全てが あなたの一部



小さな太陽を 守ると誓いながら

その光に 守られていた



少しでも遠くに飛んでいく日を夢みながら

ずうっと 傍にいてねって


相反した言葉を囁いては

ぎゅっと 抱きしめる



不思議ね

あなたと同じ時間(とき)を 生きていると

日々の全てが 燦々と愛おしい



大切にされているのは 私の方なの

愛されているのは 私の方なの



ころころとした 音色は

一瞬で世界を彩って


ちっぽけな 掌は

鼓動を握り あたたかく 蕩けだす


すよすよとそよぐ 小さな身体は

殺気にも似た愛を 掻き立て止まない



崩れかけた輪郭を 強く撫でる


あなたと歩む 人生が

あなたと刻む 1秒が



私と息を 吹き返す



少し掠れた 甘い声で

ふにふに喚いて 私を求める



あたたかい 光

堕ちる かげ


ゆれる 緑

散り行く このは


そよぐ 風

騒ぐ さざなみ



今日もまた 命が芽吹く


ひび割れたアスファルト

純白の綿毛が 舞い上がる