息子が小学生の頃、プチ家出をしました。自転車でずいぶん遠いところまで行き、帰れなくなりました。交番から電話があり、迎えに行きました。私は、もちろんホッとした半面、当然怒っていました。ご迷惑をおかけしたお巡りさんの手前もあるし、きつく叱らなくてはと。
 
交番に着いた時、息子が、一瞬、ホッとしたような笑みを浮かべました。私は、厳しい表情のまま、交番にお詫びをして、二人でクルマで帰りました。
帰りのクルマで叱った時、息子は泣き出しました。
 
その日のこと、今でも思いだします。交番で、私も一瞬でも笑顔を見せれば良かった、クルマに乗った時に、最初に頭を抱きしめれば良かった。
私は、めったに息子を叱らない、甘い父親でした。でも、息子が求めていたのは、こんな時の優しさだったような気がします。十年以上経った今も、思い出します。
 
婚活とはあまり関係ない話ですが、ふとした出来事に、人の本質が見えることがあります。愛情は、ストレートに表現したほうがいいと感じます。