円環の完成円環の完成 辻泰彦(1945-)は無味乾燥な『創世記』から出発して「価値論」を構築した後に経済哲学を完成させ、最後に自伝を書いて「徳盲の悪人」と言う概念に到達したが、これこそが『創世記』の著者であった。このようにして円環は完成した。哲学は自伝を不可欠の構成要素とする。