「泣かない人間」と『旧約聖書』

 辻泰彦(1945-)の自伝の中で見出された「泣かない人間」こそが『旧約聖書』の著者である。辻泰彦は主著『恐慌と戦争―経済哲学の誕生-』を書き終えてから自伝『芸者と侠客―徳盲の発見―』を書いたが、ここで見出された「泣かない人間」こそが『恐慌と戦争―経済哲学の誕生―』の出発点であった。