こんにちは。
2020年初ブログです。本年もどうぞよろしくお願い致します!
しばらくブログを更新できずにいて、いただいたコメントなどにもお返事を書けずに申し訳ありません。
これから少しずつお返事していけたらと思います。
昨年2019年は、とても大変な1年でした。
肉体的にも精神的にもたくさんの問題が発生し、これまでの人生で経験したことのないくらい強烈な悲しみや辛さや恐怖を、これでもかというくらい、味わいました。
しかし、10月頃から、ある動物愛護団体の活動に本格的に携わることになり、それからは忙しさのあまり、余計なことを考えずに済むようになりました。
忙しい毎日の中で、動物のための活動に取り組み、自分のやるべき事へ向かって進んでいるうちに、少しずつ気持ちも落ち着いて前向きになれてきて、そして、こうしてブログを書くこともできるようになりました。
ただ、心にゆとりができたことによって、きちんと向き合ってこなかった悲しみに気づく瞬間があります。
昨年の10月に一緒に暮らしていた猫のちーちゃんが亡くなりました。
ちーちゃんはお布団が大好きで、今の時期は、毎日一緒にお布団で寝ていました。
決まって私の腕枕に頭を乗せて、寄り添って寝ていました。
朝まぶたを開けると、目の前にちーちゃんの愛おしい寝顔があり、そのかけがえのない瞬間に、「私は幸せだ。生きていてよかった」と思いました。
ちーちゃんは、もともと野良猫だったのですが、とても体が小さく弱そうで、外ではまともに生きていけそうにないということで、ボランティアさんに保護され、多頭飼いのシェルターで暮らしていました。
私は学生のころ、その保護猫たちのお世話を少し手伝っていたのですが、気弱で臆病なちーちゃんはいつも見えないところに隠れていました。ご飯のときはこっそり出てくるのですが、他の猫に圧倒され美味しいウェットフードにはありつけなかったりして、残ったカリカリを食べていました。(それを知った私は、ちーちゃんがウェットフード食べ損ねないように、目の前に置いてあげるようにしていました。)
シェルターの猫たちの中でも、特にちーちゃんは多頭飼いの環境が負担になってしまう子だと感じ気になっていた時に、ちょうど彼氏(今の夫)と同棲することになったので、動物と暮らせる賃貸を探し、ちーちゃんを家族に迎い入れることにしました。
ちーちゃんを迎えるとき、保護ボランティアの方からは「よくこの子を見つけたね。いつも隠れてるし、この子のことを知ってる人なんていないんじゃないかと思っていた。」と言われました。
最初は怯えていたちーちゃんが少しずつ心を開いて、臆病にビクビクコソコソしながらも、甘えてくれるようになりました。
自分の体の何倍もあり、言葉も通じず、何を考えているのかわからない違う種の人間を信頼してくれるなんて、どんなに寛大で愛情深く尊いことだろうかと思いました。
ちーちゃんは免疫力が弱いため、色々とトラブルも多く、口内炎もありましたが、慢性的なトラブルもその都度対処し、口内炎もなんとか治すことができたので、晩年はそれなりに快適な生活を送ってもらうことができたのではないかと思います。
シェルターで見ていた時よりも穏やかな表情をしているちーちゃんを見たとき「ちーちゃんを幸せにできたなら、私の存在は無意味じゃないし、ちーちゃんを幸せにできたなら、私は生まれてきて良かったんだ」と思いました。
沢山の動物の問題に対して、無力感を感じていた私にとって、ちーちゃんは私に存在意義をあたえてくれて、生きる意味そのものでした。
出会った時にはすでにオジサンくらいだったので、一緒にいられたのは8年間でしたが、本当に愛おしい毎日でした。
ちーちゃんは最後、原因不明の鼻づまりが悪化して食欲が落ちてきて、いくつかの治療を試してもどれも効きませんでした。
強制給餌や点鼻とか、すごく嫌がっていました。延命のようなものなら、これ以上人間のエゴで苦しめてはいけない。毎日自問自答を繰り返し悩んでいました。
しかし、そうこうしているうちに、あっという間にやせ細り、強制給餌も受け付けなくなり、衰弱して亡くなりました。
亡くなった直後は後悔ばかりでしたが、今冷静に振り返ると、あれ以上に良いと思える選択肢はなかったかもしれない、とも思います。
確かなことは、言葉が通じず相手の気持ちがわからない以上、どこまでいっても動物を飼うというのはエゴでしかないということでした。
(とはいえ、犬や猫は古くから人間に飼いならされつくられた種類の動物であり、野生では生きていけないため、人間が責任をもって彼らを守っていく義務があります。)
ちーちゃんは、動けなくなる直前までヨタヨタと私のお布団に来てくれました。
強制給餌や点鼻で嫌な思いをさせる私たちなのに、許してくれてるの?それとも、ただ単にお布団が好きなだけ?
細かいことはわからないし、もはや何でもいいのですが、とにかくちーちゃんは私のそばに来てくれて、最後に一緒にぬくぬくできたのが、私は嬉しかったのです。
ありがとう、ちーちゃん。
最後の日は、朝目が覚めたらちーちゃんが昏睡状態になっていました。病院に駆け込みましたが無駄でした。
名前を呼んでも、いつものように撫でても、ちーちゃんは動きません。やがて身体が冷たくなり硬直していきました。
ちーちゃんの可愛い小さな身体はそこにあるのに、それなのに、愛しいちーちゃんは、ここにはもういない。
いつかはお別れの日が来るんだと、最初から分かってたはずなのに、それでもやっぱりどうしようもなく寂しいものですね。
畜産や動物実験や災害や殺処分で、毎日、数え切れないほどの動物たちの命が消えています。
その一つ一つがちーちゃんと同じく尊い命なのですから、本当に世界は残酷です。
そんな世の中を少しでも変えていけるように、とても微力ですが、これからも動物たちのための活動をがんばります。
今年もどうぞよろしくお願い致します。