師長さんに気持ちを吐き出した日の夕方


師長さんが「あれから、わたしや

看護師たちから先生に話しました。

先生も反省していました。


それで…私も入るので少し先生とお話ししませんか?」と言ってきた。


面談室へ移動しようとしたら

ドアのところに先生が立っていた。


「今日はなんか…すみませんでした」


先生は気まずそうに頭を下げた。


わたしもすんなり答える気にならなくて

「あ〜…」と会釈した。


その時は誰も朝のことについては何も触れなかった。


「もう血管の話はしないでほしい」と師長さんには伝えてあったし、それは先生にも伝わっているようだし。


これから先、わたしが何かして欲しいことがありますか?と聞かれたから、以前から希望していた緩和ケアの面談をして欲しいと伝えた。


きちんと説明を受けて病棟を見学して、

自分の最期になるであろう場所を見て決めておきたかった。


以前から希望していたけど

治療している今、緩和ケアの面談は先生的には納得できなかったようでなかなか話が進んでいなかった。


面談の日を決めて簡単に話は終わった。


とりあえず、先生からの謝罪はあったし

いつまでもグチグチいうのは好きじゃない。

一旦リセットしよう!


いずれにせよ、ここで治療をやめるわけには行かないんだし、これからもこの先生にお世話になるんだから…。


そう思った。


看護師さんたちは血管についてもうまくことが進むように色々考えて動いてくれているようで


ほんとにありがたい。




翌朝、「体調はどうですか?」と先生が部屋に来た。


普通に答えたつもり…。

先生は気まずそうに少し話してから出ていった。


あとは時間が必要かな。